ヘビとカエルの続き
今日はいい天気になった。
紫外線がつよいらしく、日差しにさらされると腕やひざがチリチリと焼ける。
まだヘビとカエルについて考えている。
あるていど春秋を経験したカエルならあきらめもつくだろうが、まだ童貞で、さあ、これからメスでも探そうかという若いカエルがヘビに足でもくわえられちゃったら、こりゃやるせないだろうなと思う。
ヘビに完全に呑み込まれるまでにはけっこう時間がかかるから、そのあいだの彼の心中は察するにあまりある。
残された時間の中で、ああ、ぼくの人生はいったいなんだったんだと哲学的に考えるのか、あるいはかって自分が呑み込んだ虫や小動物のことを考えて、因果応報だもんなと悟りをひらくのか。
そのあいだにもじりじりと体はヘビのお腹にむけて進行中。
せつないよね、せつない。
詩人の草野心平はたくさんのカエルの詩をうたった人だけど、彼の作品の中にもこういう状態のカエルの心境をうたったものはないようだ。
と、まあ、いろいろと同情してやっているのに、この写真のカエルからはあまり深刻さが伝わってこないな。緊急事態だってこと、ちゃんとわかってんのかしら。
この写真が掲載してあったサイトにも、べつの人からヘビとカエルの仲良しコンビかと思いましたなんて書き込みがあったよ。
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