ニューポート・フォーク・フェスティバル
台風に降り込められて外出もままならないので、部屋でぼけっと録画したテレビ番組を観ている。
昨夜はBSで 「ニューポート・フォーク・フェスティバル」 という記録映画が放映された。
フォークソングといえばむかし、PPM、ジョーン・バエズ、ブラザース・フォアなどのいろんな歌をよく聴いたものだけど、ニューポート・フォークと聞くと、わたしは有名なボブ・ディランのエレキ事件を思い出してしまう。
わたしはディランがぜんぜん好きじゃないんだけど、フォークといえばアコースティック・ギターと思われていた時代に、彼がいきなりエレキ・ギターを持ち込んで大ブーイングをあびた (という) 事件である。
これはかなりショッキングな事件だったらしく、この記録映画でもディランとそのシーンはかなり大きく取り上げられている。
そればかりじゃない。
わたしの好きなブルース・ロック系のバンド、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドまで登場しており、いまや伝説となったギタリスト、マイク・ブルームフィールドの動く映像を見られたのもうれしかった。
この映画は 1963年から 1966年のニューポート・フォーク・フェスを記録したもので、このフェスティバルがフォークの祭典から、ブルース・ロックのコンサートに変貌していくさまがよくとらえられている。
ハウリン・ウルフやサン・ハウス、ミシシッピー・ジョン・ハートなどの古典的ブルース歌手たちを見られるのもありがたい。
ただし、あまり脱線しちゃ困ると考えたのか、映画のラスト・シーンは日本にもファンの多いPPM (ピーター、ポール&マリー) の演奏だった。
彼らはもちろんエレキ・ギターなんか使っていないのである。
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