出山横穴墓群第8号墓
家の近所に龍源寺というお寺があり、そこに近藤勇の墓があるので散歩がてら寄ってみた。
勇の墓のとなりに 「穴佛」 の供養塔というものがあった。 穴佛というのはこの近くにある古墳のなかのホトケ様らしい。
まだ龍源寺そのものさえ建立されてなかったはるか昔のホトケ様を供養しようというのだから、日本人のやさしさに感心する。
古墳というのは、正式にいうと 「出山横穴墓群第8号墓」 というものである。
古い時代のお墓だというから縄文か弥生時代か、ひょっとすると石器時代のものかなと思ったが、7世紀ごろのものだというから大化の改新のころである。 大化の改新なんて言葉を聞くと高校時代の歴史の授業を思い出してしまう。
わたしは専門家ではないので、詳しいことは三鷹市のホームページを見てもらうことにして・・・・・
この横穴墓は昼なお暗いうっそうとした竹ヤブのなかにある。
わたしは以前にも見学したことがあるので、迷う気づかいはないと思っていたが、行ってみたら以前の場所にはなかった、というのはわたしのカン違いだったようだけど、なんとなくキツネに化かされたような気分である。
竹ヤブのなかには小さなほこらもあるので、まだまだキツネや土着神の呪力が残っていてもおかしくない。
横穴墓といっても、現在は見学者に便利なようにコンクリートでかためた室のなかにある。
ギーッととびらを開いてなかに入ると、見学者はわたしひとりで、相手はお墓だから、ホラー映画の雰囲気である。
ガラスごしに暗い墓のなかをうかがうと、丸石がしきつめられた上に大たい骨や頭蓋骨が散乱しているのが見える。
なんとなく背すじがゾクゾクして早々に退散しようとしたら、あれま、ドアがいくら押しても開かないじゃないか。
こんなところで頭蓋骨といっしょに缶ヅメじゃたまらんといささかうろたえたが、冷静に考えたら押すのではなくひくのだった。
おどかすんじゃないよ、おい。
※墓のなかの骨はレプリカです。
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