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2007年8月17日 (金)

スッポン大王

Photo近所の川に棲むスッポン大王である(でかいほう)。
となりにいるのは友達なのか奥さんなのか知らないけど、大王は甲羅の長さだけで30センチはある。
スッポンといえば精力増強のスッポン・パワーで知られているくせに、ここんところの暑さでへばっちゃっているように見える。
彼らも近所のチミモウリョウの代表で、わたしがこのあたりに生息し始めた当初はあまり見かけなかったから、もともとこのあたり在住のチミではなく、どこかで飼われていたものが逃げ出したらしい。
しかし現在ではけっこう数が増えていて、もはや近所に根をおろして、恋をし結婚をし、卵を産んで繁殖しているようである。

話は変わるけど、中国ではスッポンはありふれた食材である。たいていの市場で生きたまま売られている。
わたしも中国へ行ったときスッポンを食べてみた。
ただ、一見の客がいきなりレストランへ出かけて、美味しいスッポン料理が食べられるとはかぎらない。
貧乏くさい日本人客が、飛び込みでやってきたってんで、反日思想をもったコック長が手抜き料理をしたのかもしれない。
だいたい有名レストランにしちゃ、むちゃくちゃな料理だった。
あの巨大な中華包丁で、スッポンをぶった切りにして中華ナベで煮込んだだけで、たいそうまずかった。
しかしスッポン料理はほんらい美味しいものである。
わたしは中国人の知人に招かれて、その自宅でスッポンをご馳走になったことがある。
スッポンを裏返しにして、お腹の甲羅に十文字の切れ目をいれ、香辛料をつめこんでスープをとったものであり、これは美味しかった。
だから中国のレストランでスッポンを食べるときは、あらかじめ予約を入れ、相手にもきちんと準備をさせなければいけない。
残念ながらわたしが中国でスッポンを食べたのは、あとにも先にもこの2回だけで、その後この注意を実践する機会がない。

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