天笑楽
友人に誘われてコンサートに行ってきた。
福生の喫茶店で、ピアノとベースだけのデュオ・コンサートである。
ベースを弾いているのは、わたしも知っている別のバンドで活動をしているGさんで、今回は奥さんとふたりの 「天笑楽」 というバンドでの出演である。
この編成はジャズではめずらしくないが、Gさんはいつものエレキ・ベース以外に、はじめて見るチェロを持ち出してきた。
別のバンドではエレキベースを弾くGさんしか見たことがなかったので、わたしはいくらか驚いた。
なんでもサン・サーンスの 「白鳥」 が弾きたくてチェロを弾き始めたんだとか。
絶望的なくらい音楽に無知なわたしは、あとで訊いてみた。
ベースとチェロでは共通点がありますかと。
わたしはロックやジャズで使われるエレキ・ベースを念頭において訊いたのだが、Gさんに言わせると、エレキ・ベースからチェロってわけにはいかないが、ウッドベース、つまりコントラバスからチェロに切り替えるのはそれほどむずかしくありませんとのこと。
そういゃ、大きさが違うだけだもんなとわたし。
演奏曲目のいくつかからしても、Gさんはもともとクラシック畑の人のようだ。
このつぎはカザルスの 「鳥の歌」 やエルガーの 「チェロ協奏曲」 に挑戦してもらいたいものだ。
この日のGさんはギター、ベース、チェロと使い分け、奥さんのほうはピアノのほかに、アコーディオンを弾いた。
ま、同じようなキーがついているといえなくもないけど、一方は水平でもう一方は垂直だ。
ピアノとアコーディオンの切り替えはむずかしそうだなと、あいかわらず音楽オンチのわたしは思ってしまうのである。
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