野川の魚たち
野川でひさしぶりにナマズを見た。
スッポン大王と同じテリトリーに大きなナマズが棲息していたんだけど、最近とんと見かけなかったので、誰かに釣られちゃったのか、それともたまに出没するカワウに呑みこまれたかと心配していたのだが、今日やっこさんをひさしぶりに目撃。
今年の野川は魚影がじつに濃い。
野川というのは5キロほど上流の湧き水が、このブログでもふれた崖線という地面の段差にそって、多摩川へそそいでいる小さな川である。
場所によっては腰ぐらい深いところもあるけど、たいていは小学生でもジャブジャブと渡れるていどの細流だ。
10年ほどまえには夏の渇水期に水が干上がって、たくさんのコイが死んだことがあるけど、今年は豊穣の川である。
水は絶え間なく流れ、コイは別格としても、メダカからオイカワ・サイズの魚まで、どこで川面をのぞきこんでも小魚が群れているのを見ることができる。
地方の農村に行ったって、これほど魚の多い川はあまりないんじゃないだろうか。
いったいどんな魚がいるのかと関心をもっているのだが、岸辺を散歩しているだけでは、コイ以外の魚を見分けるのはむずかしい。
オイカワという魚は、婚姻色のオスは特徴がきわだっているので見分けやすい。
メダカも近くに寄れさえすれば見分けやすい魚である。
野川そのものの中にはいないが、近くの水田にはドジョウもいる。
ほかにも何種類かいるようだけど、7、8センチのスマートな魚たちについては、なかなか識別できない。
双眼鏡でのぞいてみたら、胴体の横に黒い縦線が入っている魚が見えた。
図鑑でちょこっと調べてみたところ、カワムツに似ているようだけど、たしかなことはわからない。
そのうち井の頭公園の水生物園に行って調べてみるか。
こういう魚を写真に撮るのもむずかしい。
淡水魚というのは灰色の保護色になっているものが多いので、上から撮ったのでははっきり写らないのである。
こんなふうにいろいろ自然について考えながら、ぶらぶら散歩するのは楽しいことである。
これでお腹がへっこめばもっといいんだけどねえ。
| 固定リンク | 0
コメント