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2007年9月19日 (水)

飛燕

P040うちの近所の公園に、平べったいドームのような建造物がある。
コンクリート打ちっぱなしの無骨なもので、どうも公園にそぐわない。
これはナンダと思ってたら、いつのまにか周囲に柵や立札ができ、これが戦時中の格納壕であることがわかった。
太平洋戦争末期に、米軍の空襲から、数少なくなっていた日本の飛行機を隠匿するためのものだったそうだ。
壕のわきに日本陸軍の戦闘機、飛燕の模型も展示された。
飛燕であることは説明を読まなくてもわかる。
なぜなら、わたしは小学生のころプラモデルに凝っていたので、当時の日本の戦闘機としてはめずらしい、メッサーシュミットのような、スマートな鼻っつらを忘れるはずがないからである。
この公園に出かけるたびに、思いがけないところで古い友人の墓石に出会ったような気分がする。

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