ナヴァラサ
NHKが 「アジア・フィルム・フェスティバル」 という企画をして、たくさんのアジアの映画を放映している。
映画が好きで、旅行も好きというわたしには、いながらにしてアジア各国のようすがわかるのでありがたい。
昨日はインドの映画で 「ナヴァラサ」 という映画が放映された。
内容は性同一性障害という深刻なテーマらしいが (まだ全部観ていないのである)、ちらりと観たかぎりでは、おしゃまなハイティーンの女の子が出てきて、なかなか軽妙な映画のようである。
おもしろいのはこの映画の中で、女の子が母親から 「大人になったんだからサリーを着なくちゃだめよ」 といわれることである。
わたしはサリー姿が好きなので、そういう傾向はおおいに歓迎するけど、どうしてインドの女性は、こんな見た感じメンドくさそうな衣服にこだわるのだろうか。
この映画の中では、ミニバイクに乗った活発な若い女性も出てきたが、彼女らもサリーである。 日本の女性が和服でバイクに乗るようなものだ。
椎名誠のインド紀行では、道ばたで土方をしている女性もサリーだったなんて書いてあった。
インドとイスラムの女性が民族服にこだわるのは世界の奇観といえるけど、いずれの国でも男性に対しては、あまり強制されてないようだ。
ということは、これは古くさい女性抑圧の象徴なんだろうか。
その一方で 「ナヴァラサ」 にはゲイたちの祭りが出てくる。
世界はわたしの想像しないところでずんずん進歩しているらしい。
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