キーンさん
アノ朝日新聞に、と書いても今回はケチをつけるわけじゃない。
1日の朝刊に有名な日本研究者であるドナルド・キーンさんが文章をよせている。
キーンさんの著作を読んだことはいちどもないんだけど、この文章がおもしろい。
日本に来てから日本人流のおくゆかしさを身につけたのはいいが、遠慮しすぎて後悔したことがたくさんあると、いくつか実例をあげて、おさえたユーモアで淡々と述べている。
先日、神田の古本祭りで谷崎潤一郎の本を仕入れてきたばかりのわたしには、キーンさんが色紙のかわりに、谷崎の奥さんの狂言小舞を所望するエピソードがおもしろかった。
大谷崎の奥さんといえばいろいろ物議をかもしたこともある人だったけど、ここで踊った人は、時期的に考えて彼の最後の奥さんだったようだ。つまり物議をかもした人ではないようだ。
どたばたしたユーモアばっかりの昨今、わたしゃこういう文章が好きである。
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