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2007年12月28日 (金)

鉄道旅行と反日思想

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ちょっとしつこいんじゃないかというのは、昨夜、NHKが放映した 「関口知宏の中国鉄道大紀行」 のなんとかいうバラエティー番組。
鉄道紀行はとっくに終わっているのに、NHKはこの番組をだしガラになるまで活用しようとしているらしい。
そうはいっても、中国に関わることならなんでも関心をもつわたしのことだから、つい半分ぐらい観てしまった。
半分というのは、日々の糧を得るために不承不承、仕事に行かなければならなかったから。

ネットで 「中国鉄道大紀行」 についていろいろ調べてみて、驚いたのは、中国へ行くと反日思想でなぐられたりすることはないんですかという質問がけっこう多いことである。
ほかにも、あれはやらせだろう、あんなに気楽にいろんな人からモノをもらったり、仲良くなれるわけがないという意見もある。

しかし、中国に10回以上も旅行して、ひとりで上海からカシュガルなどへ長距離列車の旅をしたわたしに言わせれば、中国の鉄道の旅はまったくあの番組のとおりだったというしかない。

反日思想らしきものに出会ったのは、たとえばある列車の中で、中国人の学生から、どうして日本はアメリカの肩ばかり持つのかと訊かれたことぐらいしか思い出せない。
そのときもこちらの立場を説明して (相手に通じたかどうかはわからないけど)、最期は気持ちよく別れたのである。
硬座 (自由席) などに乗ってこちらが日本人だとわかると、むしろまわりの人気者になってしまう場合が多い。
いろんな人が話しかけてくるし、中にはコレ食べないかと食べ物をすすめてくれる人もいる。
「関口知宏の中国鉄道大紀行」 の描写はまったく事実だと思う。

インターネットには中国を旅してきた人の紀行記があふれている。
そういうものを読んでみるだけでも、中国の旅に政治問題が介在することはほとんどないということがわかるだろう。
これから中国へ出かけようという人にアドバイスするけど、治安についても中国以上に不安な国はいくらでもある。
中国で日本からの善良な旅行者がおびえる必要はまったくないといっていい。

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