宴会
昨夜はわたしの部屋でパーティをやった。
パーティといってもイタリア料理にワインなんていうようなカッコいいものではなく、色気なしの野郎ばかり4人の集まりだから、大根や里芋を煮て焼酎をくらうという山賊の宴会みたいなもんである。
料理はわたしが一手に引き受けるかわりに、参加者は全員が飲み物を持参する決まりである。
中のひとりは資産家のせがれで、なんでも自分の部屋に高級洋酒を多数隠匿しているらしいから、おい、それ1本持ってこいよと催促して、まあ、酒だけは浴びるほどの分量がそろった。
テーブルを囲んで最近の不景気な社会情勢を論じたり、自分たちのおかれた状況についてぼやいてみたり、誰かが持ってきたイヤラシ系の映画を観たりと、ぐだぐだと深夜まで呑み続けたが、料理はともかく、酒のほうは思ったよりはかどらなかった。
わたしたちもそろそろ自制して呑まなければならないトシになったようである。
窓の外ではしとしとと雨音がし、映画の中では女優さんがあへあへとあえぎ、宴会の席ではベジタリアンのわたしに肉はないのかと文句をいう輩がいる。
そんなクリスマスの前のささやかなパーティでありましたとさ。
| 固定リンク | 0
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 今日は(2025.11.16)
- 本日の疑念(2025.11.15)
- 暴論とサツマイモ(2025.11.10)
- スターバックスの運命(2025.11.09)
- 幸せな人生(2025.11.07)



コメント