ブラインド・フェイス
昨夜のNHKのBSライブは 「ブラインド・フェイス」。
ちょっと驚いた。
というのは、このスーパー・クァルテットはロックの歴史に残るバンドだけど、1枚のレコードを残して短期間で解散してしまったので、わたしはそのライブ映像を観たことがなかったし、その演奏をとらえた映画があるとは思ってもなかったのである。
彼らが演奏をしたのはストーンズのライブでも知られたハイドパーク。
聴衆は10万人も集まったそうである。
タダだったからっていう理由もあるだろうけど、それだけ期待されたバンドであったわけだ。
映像を観るかぎりでは、レコードに含まれていた曲や新曲、ストーンズの曲まであるけど、クリームのようなワイルドな演奏を期待すると肩すかしをくらってしまう。
どこかギクシャクしてるぞ、おいってところ。
ロック・コンサートでは、どこでも踊りだしちゃうお調子者がいるけど、ここではなんだか無理しているみたいである。
映画の出来も、最近のライブの映画にくらべると、カメラワーク、編集などに稚拙なところがあってもの足りない。
40年前の映画じゃやむを得ないか。
レコードでは各プレイヤーの長いソロが聴ける DO WHAT YOU LIKE という曲にしても、肝心のギター・ソロが聴けない (クラプトンの心中やいかに)。
残念ながら、実力のあるミュージシャンがそろえば必ず素晴らしい演奏になるかっていうと、そうは問屋が卸さないことの証明みたいなコンサートになってしまったようだ。
放映のあとの東郷かおる子さんの解説もちょっと複雑そう。
しかし若々しいエリック・クラプトン、スティーヴ・ウインウッド、ジンジャー・ベイカーはこのころから年齢不詳のとこがあったけど、彼らのひとつの時代をとらえた映像としてはひじょうに貴重である。
団塊の世代としてはこのくらいは言っておかないと。
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