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2008年1月 8日 (火)

ミック・テイラー

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もうすでに過去のバンドであることだし、深夜のめだたない時間帯であること、もう何度もテレビで放映されていること、DVDも発売されていることなどで、観た人はあまりいないんじゃないかと思うけど、昨夜のBSライブはローリング・ストーンズのハイドパーク・コンサート。
この映画はわたしも何度も観ているのだが、ひさしぶりに観ていささかの感傷アリ。
ミック・ジャガーの若いこと。
絶頂期といっちゃ語弊があるかもしれないけど、すくなくともストーンズのピークのひとつがこのコンサートのころ。
オリジナル・メンバーのブライアンが死んで、後釜に入った貴公子のような (ストーンズとして異質) ミック・テイラーが観られる映像でもある。

ストーンズにはほんの短期間しか在籍していなかったけど、わたしはこのミック・テイラーというギタリストに一時すごい期待をしていたことがある。
クリームが解散したあと、彼はクリームの一方の主役だったベーシストのジャック・ブルースと組んでバンドを作った。
ブルース・ギタリストで、経歴も似たところのある彼は、あきらかにエリック・クラプトンを意識していたようで、わたしも今度はテイラーとジャック・ブルースの火の出るようなコラボレーションが聴けるのではないかと期待した。
ところが不良の多い英国のバンドの中で、テイラーはかなりまじめで優等生だったらしく、なかなかそういう連中とうまくやっていけなかったようだ。
彼の経歴はストーンズの中でちらりと輝いただけで、とうとう名を残すような機会にめぐまれずに終わってしまった(これから名をなすにしちゃ、彼もそろそろ60になるはずである)。

ストーンズの 「悪魔に捧げる歌」 のライブで彼のギターソロが聴けるけど、流れるようなそのプレイを聴くたびに、かえすもがえすも残念という気がしてならない。

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