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2008年1月 5日 (土)

尼僧ヨアンナ

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新聞に小さな訃報が載った。イエジー・カワレロウィッチさん。
ほとんどの日本人にとって耳なれない名前だろうけど、映画好きにはなつかしい名前だった。
この人はポーランドの映画監督で、日本で公開された彼の作品は多くないけど、「影」 や 「尼僧ヨアンナ」 など、北欧、東欧の映画に共通するクラい映画がいくつか知られている。
わたしはそうとう昔にこの二つの映画を観た記憶があるけど、なんせややこしい映画なので、まだ子供だったわたしにきちんと理解するのはむずかしかった。
ただ、怖い映画だったということが子供ごころに焼きついていたので、大人になってからビデオであらためて鑑賞してみた。

「影」 はいくつかのエピソードが不可解なつながりをもって、最期に真相がわかるという一種のミステリー映画だが、戦後のポーランドの現実と人間心理をリアルに表現した傑作である。
この中にゲリラの親玉を殺害に向かう兵士の話がある。
ゲリラの親玉がロシアのプーチン大統領に似ているのがおもしろいが、そんなことはさておいて、ゲリラのアジトでじりじりと高まる緊迫感がすばらしい。
最近のゆたかな時代の映画から、こういう本格的なスリルとサスペンスに満ちた映画はほとんど絶滅してしまった。
歯ぎしりしている映画ファンはわたしだけじゃあるまい。

「尼僧ヨアンナ」 のほうはむずかしい哲学映画である。
そんなことをいうと、観たくないという人が多いだろうけど、ポーランドの女優さんもなかなか素敵である。
素敵な女優さんが太ももをチラリと見せるシーンがある。
もっとも哲学的に考察すると、これは女優さんの魅力というより、尼僧ファッションがそう見せるのかもしれない。
日本でも昔から尼さんは男をひきつけるとよく言われる。
話がだんだん変な方向にそれてきたが、わたしの言わんとすることは、「尼僧ヨアンナ」 は見ごたえのある映画だということである。
最近の人は見ごたえのある映画を敬遠する傾向があるので、そういう人にも観てほしいから、変な話題を出してみたのである。

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受信: 2008年1月23日 (水) 14時04分

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