風呂場が寒い
寒いぞ。いつも出勤前にシャワーを浴びるんだけど、風呂場が寒い。
昔、ひとりで冬の北海道をさまよったことがあるんだけど、そのときのことを思い出した。
オホーツクの沿岸にある北見枝幸という町で駅前旅館に泊まったら、風呂場に氷が張っていたっけ。
まあ、貴重な旅だったなあと、わたしはこういう体験を前向きにとらえちゃうのである。
貴重といえば、このときのわたしの旅は、今ではもう誰にも体験できないものになった。
というのは、このとき乗った深川から名寄までの深名線や、浜頓別あたりのローカル線は、みんな廃止されて現在はないからだ。
深名線は朱鞠内湖のそばの山の中を走るんだけど、雪の上にケモノの足跡がたくさんあって、日本の野生もすてたもんではないと思ったり、肉眼でもはっきり見える雪の結晶に感心したり、みんな忘れられない思い出だ。
青春まっただ中のころだったけど、旅のとちゅうで知り合った女の子たちも、いまじゃそれ相応の年齢になっているはず。
ああ、寒い風呂場からいろんな連想が働いちゃうもんだ。
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