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2008年2月

2008年2月20日 (水)

衝突

自衛艦と漁船が衝突した。
最新の機器を積んだイージス艦がこれじゃあ、軽ボートによるテロ攻撃なんか防げるはずないよなって考えちまう。

わたしは漁船に乗り組んだことはないけど、自衛艦には乗り組んだことがあるので、体験談を話してみる。

まず自衛隊にいたころ、小さな運貨船 (小さいといっても中型のヨットくらいある) を操船したことがある。
船の運転は車とぜんぜん違うのにめんくらった。
右に曲がろうとして操舵輪を切っても船はなかなか曲がらない。
ようやく曲がり始めたころには、もう舵をもとにもどさないと間に合わない。
まごまごしていると船はこちらの希望をオーバーしてどんどん右に曲がってしまう。
なれてくればつねに早め早めに舵を切って、船を希望の方向にむけることができるようになるけど、初めての人が操舵すると、船はたいてい船首をあっちに向けこっちに向けしながらジグザグに進むことになる。

急ブレーキにしたってそうだ。
たとえスクリューを逆回転させたって、停止するのはそうとう先になる。
大きな船ならよけいそうだ。
このときの操船は無免許運転だったけど、ま、海の上だし、むかしの話だからいいだろう。
こんな調子だから、もっとずっと大きな艦 (ふね) の操縦は簡単じゃないだろうなと思う。

自衛艦には、夜間でもかならず両舷と後部に見張りが立つ。
わたしも見張りはよくやらされた。
艦が漁船が操業中の、あるいはひんぱんに往来する海域を航海することはよくある。
漁船の数が多いと、正直いって牛若丸みたいに、それらをひらりひらりとかわして航行するのは不可能だ。
大きな船は、とてもそんなに敏捷に動くことはできないのである。
それじゃ最初から迂回すればいいじゃないかというのも、東京湾の近くのように、どっちを向いても船ばかりというところでは、あまり現実的じゃない。
航行規則というものがあって、船と船がぶつかりそうに接近した場合、相手の船を右側に見る船がどうこうするなんて決まりがあるけど、それはある程度大きな船同士の場合であって、自衛艦と小さな漁船の場合は、敏捷な漁船のほうがかわしてくれないと、なかなか規則どおりにはいかないのである。

わたしは夜間の見張りに立っているとき、艦首の近距離にいきなり漁船のエンジン音を聞いてびっくりしたことがある。
無灯火の漁船が近くで操業中だったのだ。
それをすばやく報告して、当直士官からじきじきに、今日の見張りはなかなか優秀であると誉めてもらった、なんてことはどうでもいいけど、今回の被害漁船は無灯火だったというわけじゃないようだし、この文章は自衛艦を擁護するために書いたわけじゃない。
わたしの経験からすれば、今回の事故はいくつかの不運が重なったとしかいいようがないんだけど、行方不明の人のことを思えば、ぜんぶ自衛艦がわるいってことで異論はないのである。

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2008年2月17日 (日)

がっくり

メインで使っていたパソコンが壊れました。
新しいパソコンが来るまで、しばらく更新はお休みします。

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2008年2月13日 (水)

テレビ電話

今ごろそんなことを言っているのかという人もいるだろうけど、わたしのまわりでいまテレビ電話を導入しようという動きが活発。
WEBカメラとインターネットを使って、タダで相手の顔をみながら電話しようというのである。
これはもちろん相手がいなくちゃハナシにならないから、何人かの仲間が語らって始めようということなんだが、どういうわけかいちばん新しいノートパソコンを持っているわたしだけが未開通。
2種類ほどカメラを試してみたけど、両方ともつながらなかった。
カメラの設置に成功した仲間は、ほとんどXPパソコンで、わたしのノートはVISTAである (じつはXPもあるんだけど、それはすぐにでもリカバリしないといけないくらい気息奄々なんで、これもつながらなかった)。
VISTAの場合、マイクロソフトがセキュレタリーを堅固にしたので、周辺機器のメーカーも機器の開発に苦労してるんじゃないか。

ネットで調べてみると、カメラの設置で苦労している人も多いようである。
買ったはいいが、つながらなくて大枚をドブに捨てるのもシャクなので、もうすこし様子見。

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2008年2月11日 (月)

ザゼンソウ

083うちの近所にはワサビ田なんてものがあるのだが、そのへんの湿地にザゼンソウが顔を出していた。
尾瀬なんかに行くと、ミズバショウのあいだに時々見られる植物である。
川の中にまだ小魚たちの動きはないけど、そろそろ春の胎動が聞こえてきたといっていいようだ。

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2008年2月10日 (日)

ぬか漬け

またぬか漬けを始めた。
以前もやっていたんだけど、マグロのブツ切りだとか、やたらいろんなものを放り込んで個性ゆたかなぬか床を作ろうとしているうちに、何がなんだかわからなくなって、けっきょく2年ぐらいで廃棄してしまったのである。
しかしわたしは漬物が大好きである。
手作りのオシンコはスーパーのものよりずっと美味しく感じるし、なにより、いつでもその場で食べられるという便利さがいい。
というわけで、また始めた。
ぬかから始めると手間がかかるけど、最近はスーパーで出来合のぬか床を売っているから、これにいろんなものを加えていって、将来的にはわたし専用のぬか床を作ればいい。

漬物といえば20代のころ、京都の日本海側にある寒村で、おばあさんが細々とやっている民宿に泊まったら、そこで出されたタクアンが絶品だった。
お茶があれば丸々1本でも食べてしまえるくらい美味しかった。

ぬか漬けでは、高尾山の近くにある料亭に (他人のオゴりで) 行ったとき、料理のまえにお茶といっしょに出されたナスの漬物が、色といい味といいすばらしかった。
それと同じものを作ろうと、鉄片を入れてみたりミョウバンで揉んでみたり、いろいろやってみたのだけど、わたしのぬか漬けではとうとう理想のナスは漬からなかった。
わたしはずぼらなところがあるから、今回も適当なところで妥協してしまうような気がするけど、ま、とにかくやってみよう。

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2008年2月 8日 (金)

本音

経済通産省の次官が講演で、デイトレーダーについて
「最も堕落した株主」「バカで浮気で無責任」「本当は競輪場か競馬場に行っていた人が、パソコンを使って証券市場に来た」などと発言したそうだ。
デイトレーダーというのは、インターネットなどを使って短期間に株を売買して利ざやを稼ぐ投資家をいう。
わたしもつねづねそう思っていたところだから、エライ! よく言った! 大統領! と喝采を叫んでしまった。
ところがさっそくクレームだそうだ。
クレームにはほかの政治的要因もからんでいるみたいだけど、このくらい本音でやりあったら国会中継もおもしろくなるだろうにねえ。

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SAPIO

わたしはSAPIOという雑誌をよく読む。
この雑誌は朝日新聞とひじょうに仲がわるい (週刊文春、週刊新潮も朝日と仲がわるい。またNHKと朝日、文春、新潮も仲がわるい) ので、朝日新聞を購読しているわたしとしては、いろんな意見を公平に聞こうという殊勝な態度である。

SAPIOなんて、右翼雑誌じゃねえかという人もいるだろうけど、大切なのはさまざまな意見が存在することだ。
南京や慰安婦問題にかぎらず、SAPIOには現代の政治や世相を知るうえで、なかなか参考になる記事も多い。
先だってはチベットのダライ・ラマ14世へのインタビューが載っていて、これを読むと彼の中国に対する要求が微妙に変わってきているように感じるけど、これはわたしの偏見だろうか。

今、発売中のSAPIOでは、米国の大統領選挙に関する分析と、防衛産業に関するつっこんだ特集がされている。
そうした特集は、新聞やテレビでは得られない詳細なものが多いのでなかなか役にたつ。
右翼にも左翼にも役にたつ記事ではないか。

ほかにも、経済オンチのわたしには、大前研一さんの連載は役にたつし、落合信彦さんの報告も、欧米の事情についてはひじょうにためになる (中国についてはこの人はあまり得意分野ではないようだ)。
連載マンガでは業田良家さんの時事マンガがおもしろい。

いたずらに中国を敵対視する点はついていけない部分もあるけど、政治に口をさしはさみたい人たちは、自説を強化するためにSAPIO程度は読んだほうがいいと思う。
というわけで、わたしは知人の目にふれるところに、よく読み終わったSAPIOを置いておくのだが、はたしてどれだけの人が読んでいるだろう。

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2008年2月 7日 (木)

ヨギさん

なんかブログのネタはないかと、新聞をたんねんに見ていたら、あった、あった。
すみっこのほうにマハリシ・マヘシュ・ヨギさんの訃報。
平成生まれの青少年は知らないだろうけど、団塊の世代ならこの変わった名前に見おぼえがあるかもしれない。

マハリシ・ヨギさんはビートルズや女優のミア・ファローにも影響を与えたインドの宗教指導者である。
といってもキリストやブッダや、チベットのダライ・ラマさんのように、政治的困難に耐えたとか、なにか実績があるとかいう人ではない。
70年代ころに、なぜか突然ブームになっちゃって、多くの青少年を魅惑 (幻惑?) した人である。
じっさいの彼は、よく笑う裸の行者という感じの人で、不満をかかえた欧米の若者からすると、東洋の神秘に見える典型的なスタイル。

わたしはこのテの人をみると、すぐうさんくさいものを感じてしまうヘソ曲がりだから、ヨギさんが死んだからといって、何がなにしてなんとなるわけでもない。
別に惜しい人物を失ったとも思わない。
米国の作家カート・ヴォネガットもへそ曲がりらしく、この宗教指導者に会ったときのことを、皮肉をまじえて書いている。

彼が真の宗教家だったかどうかはともかく、その後の歴史に何の影響ももたらさなかった一過性の人であったことはまちがいない。

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2008年2月 6日 (水)

傍観

ブログのネタ切れかしら。
いやいや、そうじゃない。
ここんとこ、ほかに雑用が多すぎて、不平不満をもらしているヒマがない。
新聞を読んでも怒りも湧いてこないというのは、目下ストレスなしで精神状態が安定しているのか、それともボケで脳波がフラットになっちゃっているかのどちらかだな。
中国の毒入りギョーザについて、マスコミやそれに踊らされる大衆が大騒ぎをしてるけど、ワタシ、世間で大騒ぎしていることには、ヘソ曲がり的に傍観の立場。

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2008年2月 4日 (月)

ヘア

H002

雪がやんで青空がまぶしいくらいだ。
車を車検に出してしまったので、部屋でぼんやり、先日ネット通販で申し込んであったCD 「ヘア」 が届いたので、それを聴く。
70年代ころ、ロックを使ったミュージカルやオペラが流行ったけど、そのはしりといっていい作品である。
劇のストーリーはぜんぜん知らないくせに、この手の音楽の中でとくに 「ヘア」 が好きなのは、「アクエリアス」 や 「Let the Sunshine In」 など、純粋にロック音楽として聴いても魅力的な歌がたくさんあるからだ。
今じゃナツメロみたいなもんだけど、団塊世代としては、またCDで聴きたくなったのである。

F003

このミージカル 「ヘア」 がショックだったのは、劇の最後に若いオンナの子を含めた出演者全員が、服をぬぎすてすっぽんぽんになったからだそうだ。
そういう舞台ならわたしも見てみたい。

H001

この劇に影響されたのか、そのころ井ノ頭公園を散歩していて、似たような劇を観たことがある。
ストーリーなんか忘れたけど、最後に出演者全員がかけ声にあわせて 1枚づつ服を脱いでいくものだった。
出演者の中にきれいな娘もいたもので、ついかたずを呑んでしまった。
最後にパンツを脱ぐと、全員がその下にフンドシみたいなものをつけていて、肝心なものはぜんぜん見えなかった。
金返せというわけにもいかない。なんせ無料の屋外劇だったもんで。
でも、仮にフンドシをつけていなくても、あまり嬉しくはなかったはず。
若い女の子の出演者はかけ声係りで、脱いだのは男ばっかりだったから。
日本はスケールが小せえよな。

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2008年2月 3日 (日)

雪の2

082a 雪、雪だよー!

082c

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081 雪である。
写真を撮りに出かけてみた。
川面にサギが1羽。ふだんなら白さがきわだっている鳥なのに、雪の中ではさすがにうす汚れて見える。
雪の白さにまさる白というものはなかなかないものだ。

部屋でぼんやり雪をながめる。
雪にかかわるブログ・ネタはいくらでもあって困るくらいだけど、そうさな、ここはひとつ三好達治の詩でも載っけとくか。
  太郎を眠らせ 太郎の屋根に雪ふりつむ
  次郎を眠らせ 次郎の屋根に雪ふりつむ

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2008年2月 1日 (金)

狩猟者

080わが家の近所から雪をかぶった奥多摩や丹沢の山々が見える。
そんなものを見ていると、またぞろ山登りがしたくなってしまう。
そんならさっさと出かければいいのに、軽ジープのジムニーを手放してから、なかなか腰が持ち上がらない。
あこがれは遠きにありて思うもの、である。
トシだよなあ。

先日、用事にかこつけて井の頭公園へ探鳥に行ってきた。
公園の池には、ふだんわが家の近所では見られないめずらしいカモがたくさんいる。
わが家の近所にいなくて井の頭公園にどさどさいるのはキンクロハジロである。
こんなにたくさんいるのに、ウチの近所の野川にぜんぜんやってこないということは、こいつはあるていど水面が広くないと不安を感じるカモなのだろう。
野川は幅の広いところでも、せいぜい10メートルあるかないかだから。

この日に見たカモでちょっとめずらしいのは、ハシビロガモ。
ちょっとマガモに似ているが、くちばしが大きく、先端部がヘラみたいに扁平になっている。

カモについてネットで調べていたら、狩猟日記というホームページを見つけてしまった。
このHPの制作者は猟銃でもって野鳥を撃って喜んでいる人らしいが、ヒヨドリやムクドリを撃ってどうする気だろう。
食べるのか。美味しいのかね。
コガモやハシビロガモの死骸を5つも並べて得意満面だが、この鳥たちはわが家の近所にもたくさんいる。
人間に対してほとんど警戒心をもっていないから、撃とうと思えば子供でも撃てる。
ゲームセンターで宇宙人を撃つほうがよっぽどむずかしいぞ。

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