ヨギさん
なんかブログのネタはないかと、新聞をたんねんに見ていたら、あった、あった。
すみっこのほうにマハリシ・マヘシュ・ヨギさんの訃報。
平成生まれの青少年は知らないだろうけど、団塊の世代ならこの変わった名前に見おぼえがあるかもしれない。
マハリシ・ヨギさんはビートルズや女優のミア・ファローにも影響を与えたインドの宗教指導者である。
といってもキリストやブッダや、チベットのダライ・ラマさんのように、政治的困難に耐えたとか、なにか実績があるとかいう人ではない。
70年代ころに、なぜか突然ブームになっちゃって、多くの青少年を魅惑 (幻惑?) した人である。
じっさいの彼は、よく笑う裸の行者という感じの人で、不満をかかえた欧米の若者からすると、東洋の神秘に見える典型的なスタイル。
わたしはこのテの人をみると、すぐうさんくさいものを感じてしまうヘソ曲がりだから、ヨギさんが死んだからといって、何がなにしてなんとなるわけでもない。
別に惜しい人物を失ったとも思わない。
米国の作家カート・ヴォネガットもへそ曲がりらしく、この宗教指導者に会ったときのことを、皮肉をまじえて書いている。
彼が真の宗教家だったかどうかはともかく、その後の歴史に何の影響ももたらさなかった一過性の人であったことはまちがいない。
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