SAPIO
わたしはSAPIOという雑誌をよく読む。
この雑誌は朝日新聞とひじょうに仲がわるい (週刊文春、週刊新潮も朝日と仲がわるい。またNHKと朝日、文春、新潮も仲がわるい) ので、朝日新聞を購読しているわたしとしては、いろんな意見を公平に聞こうという殊勝な態度である。
SAPIOなんて、右翼雑誌じゃねえかという人もいるだろうけど、大切なのはさまざまな意見が存在することだ。
南京や慰安婦問題にかぎらず、SAPIOには現代の政治や世相を知るうえで、なかなか参考になる記事も多い。
先だってはチベットのダライ・ラマ14世へのインタビューが載っていて、これを読むと彼の中国に対する要求が微妙に変わってきているように感じるけど、これはわたしの偏見だろうか。
今、発売中のSAPIOでは、米国の大統領選挙に関する分析と、防衛産業に関するつっこんだ特集がされている。
そうした特集は、新聞やテレビでは得られない詳細なものが多いのでなかなか役にたつ。
右翼にも左翼にも役にたつ記事ではないか。
ほかにも、経済オンチのわたしには、大前研一さんの連載は役にたつし、落合信彦さんの報告も、欧米の事情についてはひじょうにためになる (中国についてはこの人はあまり得意分野ではないようだ)。
連載マンガでは業田良家さんの時事マンガがおもしろい。
いたずらに中国を敵対視する点はついていけない部分もあるけど、政治に口をさしはさみたい人たちは、自説を強化するためにSAPIO程度は読んだほうがいいと思う。
というわけで、わたしは知人の目にふれるところに、よく読み終わったSAPIOを置いておくのだが、はたしてどれだけの人が読んでいるだろう。
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