鄧少平
朝日新聞がときどき載せている 「東アジアの150年」 というシリーズが、いよいよ最終章だそうだ。
30日のそれは中国の改革開放政策を推し進めた政治家・鄧少平について。
朝日新聞のこのシリーズで、内容にまったくいちゃもんをつける余地がないものはこれがはじめてかもしれない。
わたしは鄧少平を偉大な政治家だと思っており、朝日新聞の記事は、もろ手こそあげてないものの、それを具体的に裏付ける書き方をしているからである。
政治家のエピソードには後から美辞麗句でつけ加えられたものが多いので、そうしたものの虚実をいちいちうんぬんしないけど、わたしが彼を尊敬するのは、彼が儒教の国の中国で、死後の個人崇拝を自ら拒絶した初めての政治家ではないかと思うからである。
スターリンの遺体はクレムリンにあり、孫文の遺体は南京にあり、毛沢東の遺体もたしかどこかに保存されているはずだが、鄧少平の遺体は焼かれて、遺言どおりその灰は海に撒かれと聞いている。
わたしも変人なもんで、彼の生きざまを見るとつい胸がすく思いがしてしまうのである。
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