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2008年3月 2日 (日)

中国の農民

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先日、中国の西安へ3泊4日のツアーに出かけてきた。
帰りに飛行機が遅れて上海で予定外の1泊をするハメになったけど、その分のホテルもメシもすべて航空会社持ちだから、旅好きなわたしにとってはおまけをサービスしてもらったようなもの。
その追加のホテルは上海の浦東地区の片田舎にあって、躍進のはなはだしい都市部に比べると、まわりには運河やしっくい壁の民家など、100年くらいむかしの風景がたくさん残っているところだった。

朝早く、ぶらぶらと近所の朝市を見物してみた。
ここでは露天で野菜や川魚などが売られていた。
近所の農民や漁師が、その日の朝とれたばかりの収穫物を売りにきているらしい。
ちょうどいま、日本では中国から輸入された食品や野菜の農薬が問題になっている。
原因について、中国では日本にあるといい、日本ではおめえのところに決まってんだろと、言い分は平行線のようだ。
どっちにせよ、素朴な朝市のようすを見ていると、野菜については問題の基本的な部分は先進国にあるような気がする。

先進国がグローバル化というのか、野菜を大量に作って輸出すれば儲かるなんてことを中国の農民に教えこみさえしなければ、彼らはいまでも柄杓でコヤシをまいて、有機栽培で細々と作った野菜を、近所の町へ売りにいって、貧しいながらもその日その日をこころ豊かに暮らしていたんじゃなかろうか。
ある日とつぜん、農薬を使えば楽して大量の収穫が期待できるなんてことを知れば、無知な農民が飛びつくことは目に見えている。
中国は日本の過去の歴史を忠実に (急速に) なぞっており、そう、日本でもしばらく前までは農民が、同じように危険な農薬に依存していた時期があったのである。

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