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2008年5月 9日 (金)

漢字

中国の胡錦濤主席が来日している。
ニュース報道を聞いて不思議に思った人がいないかしら。

アナウンサーは胡錦濤さんのことをコ・キントウと読む。
漢字を日本で使われているとおりに発音しているだけである。
これが韓国になると、たとえばまえの大統領の盧武鉉さんはノ・ムヒョンという。
むずかしい漢字だからわざわざ韓国読みをしているわけじゃない証拠に、金大中さんはキム・デジュンである。

漢字というのは表意文字なので、英語のアルファベットのように音をあらわしているのではなく、意味をあらわしているだけだ。
田という漢字は四角く区切られた田んぼをあらわし、木はそのまま木の形をあらわしている。
読み方がわからなくても、文字をみただけで意味がわかるという、なかなかのすぐれモノなのである。

つまり意味さえ通じれば、読み方はそれぞれの国、それぞれの民族が、どう読もうと勝手でかまわないということになっている。
だから中国では福田首相のことをフーテンと読んでいるはずだ。
そんな読み方をされて、日本の首相がよろこぶかどうかは知らないけど、本来はこれが漢字の読み方のルールである。

しかるに韓国では、どういうつもりなのか、人の名前は彼が所属する国の読みにしたがうべきだと絶叫する人がいて、日本に猛烈に抗議をしたと聞いている。
漢字というものは表意文字でと説明したけど、人権や戦前の日韓併合なんかを持ち出されて、日本のマスコミは屈伏してしまったらしい。
おかげでわたしはいまだに現在の韓国大統領の名前がすらすらと出てこない。
日本が韓国人の名前を韓国読みするなら、韓国も日本人の名前を日本読みにしなければならないので、あちらでも日本人の名前の読み方がわからなくて困っている人がいるんじゃないか。
よけいなことをしてくれたものである。

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