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2008年6月

2008年6月29日 (日)

虚しさ

昨日は知り合いのお通夜。
特別に親しかったわけではないけど、企業でいえば上司にあたる方で、わたしの関わっている仕事のよき賛同者だった人。
そういうわけで元気なころのこの人の残像はいまでも脳裏にまざまざ。
このあいだまで元気だった人が、いまでは無かと思うと虚しさでいっぱいである。

800年も前のそんな虚しさを書いた古典がある。
平家物語の「入道逝去」の項は、平清盛の死を描いた有名な1節だけど、人間の気持は昔もいまもぜんぜん変わっていないなと思う。
・・・・・・・・こういう部分だけは変ってほしくないけど。

同じき7日の日、愛宕(おたぎ)にて煙になしたてまつり、骨をば円実法眼首にかけ、摂津の国へ下り、経ノ島にぞ納めける。
さしも日本一州に名をあげ、威をふるいし人なれども、身はひとときの煙となって、都の空に立ちのぼり、かばねはしばしやすらいて、浜の真砂にたわむれつつ、空しき土とぞなりたもう

わたしたちはまたいつかどこかで知り合いと会えるのだろうか。
それとも順番に地上から消えて、お互いに二度と会えるはずのないものなのだろうか。

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2008年6月25日 (水)

カナヘビ

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とっくに紹介したと思っていたけど、まだ1度も紹介してなかったわが家の近所の魑魅魍魎のひとつ。
梅雨のさ中の好天に、日なたぼっこをしているところ。

こいつの仲間でヤモリというのも家の中を徘徊しているけれど、なかなか写真に撮るチャンスがない。
首尾よくチャンスを見つけたら、彼のポートレートもそのうち紹介するつもりである。

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2008年6月24日 (火)

空軍大戦略

M007

テレビで 「空軍大戦略」 っていう映画が放映された。
もう40年も前の映画だけど、これは原題をバトル・オブ・ブリテン (大英帝国の闘い) といって、第二次世界大戦中の英国とドイツの攻防を描いた大作である。
大作だから、出演している俳優もそうそうたるものだ。
そうそうたる俳優が出演していれば、ぜったいにいい映画になるかっていうと、そうもいかないのがムズカシイところだが、航空ファンにとって、この映画の見どころは別のところにある。

映画では、英国を空襲するドイツ空軍とそれを迎え撃つ英国空軍の闘いが主要テーマになっており、往年の名機、英国のスピットファイヤと独軍のメッサーシュミットの空中戦がひんぱんに登場するのである。
模型やモックアップもあるけど、なんでも当時まだ現存していたそれらの飛行機をヨーロッパ中からかき集めたらしい。
迷彩塗装のせいもあって、出てくる飛行機がみんなポンコツみたいなくすんだ色をしていて、それがいかにも本物くさくてカッコいい。 かってのプラモデル少年としては、歓喜のなみだボロボロといった映画なのである。
そんなプロペラ機が、ドーバー海峡やイングランドの美しい田園風景を下に見て、ツバメのように飛び交うシーンは牧歌的としかいいようがない。

最近はSF映画でも戦争映画でも、CGによるせせっこましいアップテンポの映画ばかりで、こういうのんびりした?映画は少なくなった。
しかしこれはCGのせいではなく、映画製作者の資質の問題だと思う。
高性能なCGを使えば、「空軍大戦略」 と同じか、それ以上の作品が作れそうな気がするけど、どうだろう。
たとえばスタンリー・キューブリックは初期のCG技術を使ってひじょうに詩的、哲学的な 「2001年宇宙の旅」 を作った。
彼が現在 「2001年」 を作るとしたら、最新のCGを使って、もっと完璧な、そしてやはり詩的な映画を作ったにちがいない。
どんな映像でも可能にする技術を手にしたとたん、人間のほうがそれを生かす方法を忘れてしまったとは皮肉なことだ。

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2008年6月23日 (月)

オレオレ詐欺

オレオレ詐欺から電話がかかってきた。
呼び出し音が鳴ったから受話器をとったら、あまり聴いたことのない若い男の声である。
わかる?って訊くから、誰だっけと尋ねると、ホントにわかんないのと訊く。
わからないな。間違い電話じゃないのというと、プツンと切れてそれっきり。
なんだ、こいつはと思ったが、あとで考えてオレオレ詐欺だと思い当った。
ちくしょう、しらばっくれて相手の電話や口座番号を聞き出しゃよかった。
しらばっくれて銀行のATMまで行き、そのあいだに警察に電話してやればよかった。
もう1回かかってこないかなあ、楽しみにしてるぜ。

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ポラック監督

雨に降りこめられた週末は、なかなか時間のとれない映画観賞としゃれこむ。
わが家にはDVDや録画した映画が山積みなので、まず退屈はしないのである。
昨夜観たものはシドニー・ポラック監督の 「ひとりぼっちの青春」。
映画好きならたいていご存じの、ひと昔まえの傑作である。
なにしろ反体制の闘士ジェーン・フォンダが、青春まっただ中の若い娘の役なのだ。

映画の原題は “彼らは廃馬を撃つ” という意味アリのもので、映画の最後になって人生の敗者となったヒロインを、たまたま知り合った若者がためらうことなく射殺するシーンに象徴されている。
いい映画だけど、観終わったあと感動するというより、しみじみと虚無感におそわれるような映画だ。
こんな映画ばかり観ていたから、こういうニヒリストになっちゃったんじゃないかと、我が身をふりかえって自覚することもあるが、昨今のノーテンキな映画よりはましだろう。

ポラック監督は先年亡くなったけど、スタンリー・キューブリック監督の遺作に俳優として出演していて、登場したと思ったら若い娘のまえで大いそぎでズボンをたくしあげる役。
そういえばキューブリックもかなりのニヒリストだったからな。

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2008年6月19日 (木)

シド・チャリシー

新聞に訃報。
シド・チャリシーさん。
この名前を知らなくても恥じることはない。
わたしも知らなかった。

Sid

彼女はアメリカのミュージカル・スターである。
それも、ジーン・ケリーやフレッド・アステアと共演しているくらいだから、そうとうに古い時代の人である。
いくらなんでも彼女をリアルタイムで観たというほど、わたしはおじいさんではないのである、ということを強調しておく。

わたしが彼女を知ったのは、ずっと後世になってからMGMミュージカルのさわりだけを集めた 「ザッツ・エンタテインメント」 という映画によってである。
「エンタテインメント」 が公開されたときでさえ、すでに彼女は過去の人だった。
しかしこの映画で、彼女は他の大勢のミュージカル・スターとともに、ナレーターを務めている。

そんな彼女をながめて、へえー、美人ていうのはトシとっても美人だねと感動したおぼえがある。
なにより立ち居振る舞いがしゃっきりして、かって有名ダンサーだったことをまざまざと感じさせる人だった。
「エンタテインメント」 で彼女の踊るシーンはいくつも観られるけど、ボクシングジムで彼女が踊りながら画面の中央に進み出るシーンはわたしをぞくぞくさせるし、「バンドワゴン」 でアステアと組んだ有名かつ官能的なダンスシーンなど、今でも (今だからこそ) 感動する名場面は多い。

惜しい人を失ったという言い方は86歳だった彼女にふさわしくない。
彼女の美しさは映画フィルムの中で永遠に輝いているのだ。
わたしたちはそこで、いつでも彼女に会えるのである。

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2008年6月15日 (日)

ホタルのその後

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今年はホタルが豊穣だというんで、昨夜は友人3人を誘って鑑賞会としゃれこんだ。
同行する友人というのは、とっくに青少年とはいえなくなったむくつけき野郎どもばかりである。
ホタルなんか見るのはン十年ぶりなんだと。
わたしのような高尚な趣味をもつ友人がいなかったら、永遠にホタルなんか見る機会はなかっただろう。
ちっとは感謝しやがれ。
と、おめきつつ、千鳥足で出かけた (すでにイッパイ入っちゃっているのである)。

市がすすめるホタル養殖事業もだいぶ要領がのみこめてきたようで、今年のホタルはひじょうに数が多い。
写真は友人のひとりが撮ったもの。
ホタルは保護ネットの内側にいる。

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2008年6月12日 (木)

アジサイのその後

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先だって、大砲の弾みたいなアジサイを見つけたことは、6月8日付のこのブログに書いたけど、今度はお皿みたいな扁平なアジサイを見つけた。
こうやってみると、おはぎみたいに丸いとばかり信じていたアジサイにもずいぶんいろいろな形があるもんだ。
この調子でいけば、つぎは四角やまん中に穴のあいたアジサイなんてのも見つかるかもしれない。

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2008年6月11日 (水)

スイレン

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ここんところ、散歩に出かけるたびに何かしら発見があるな。
今日はワサビ田の近くの湿地にスイレンが咲いているのを見つけた。
1輪だけ、目につきにくい草のかげにひっそりと、ほんとうにひっそりと咲いていた。

で、さっそくなんかブログネタをデッチ上げようと思ったが、あまり連想がわかないぞ。
スイレンをとりあげた印象的な小説も思いつかないし、スイレンの出てくる映画の記憶もないし、スイレンを描いた絵も、いや、これはモネの超有名な絵があるけど、だからなんだってなモン。
スイレンよりもガソリンの値上げをなんとかしてくれと、無粋なことをわめきたくなっちゃうのよね、このごろは。

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2008年6月10日 (火)

カワエビ

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わたしが近所を散歩するのは、健康のためと、いろいろな生きものとの出会いを求めてという2つの理由がある。
あまりしょっちゅう散歩しているので、この人はリタイヤした年金老人じゃないかと邪推する人もいるかもしれないけど、わたしはれっきとした現役である。
散歩をするのは、近所にすてきな散歩道があることと、どちらかというと夜間の仕事に従事しているので、昼間はヒマだからということなのだ。
それはさておき、夏になると、散歩道に並行して流れる、川幅数メートルの小川のほとりで見られる動植物の豊富なことはおどろくほどだ。

岸辺のある場所で少女が網でなにかすくっていた。
ナニを獲っているのと話しかけてみたら、少女ではなくおばさんだった。
後ろから見るとえらく若作りだからいけないのだ、オイ。
いや、若作りはこのさいさておいて、彼女の持っていたビニール容器の中をのぞいたら、たくさんのカワエビが入っていた。
エビは半透明で保護色になっているから、陸上から水中をのぞきこんでもほとんど認識できない。
それでもこうやって近所に生息する動物の種類がどんどんあきらかになっていくのは楽しいことだ。
ところでおばさんはカワエビをどうしようっていのだろう。
佃煮にでもすんのかしら。

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2008年6月 9日 (月)

ホタル

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気がつかなかったけど、わたしのこのブログが開始されたのが去年の6月。
今月は1周年記念の月だったわけだ。

だらだらと書きつづってきた文章もだいぶ分量がたまったはずだし、そろそろどっかの出版社から出版の申し込みがあってもいいはずなのに、ぜんぜんそんなハナシがない。
ま、ベストセラー作家になってそこいら中でサインなんか求められては、日常の生活に不便が生じるから、そんなことはあまり期待しないほうが正常人なんじゃなかろか。

負け惜しみはともかくとして、日曜日の夜は近くのホタルの里へホタルを見物に行ってみた。
たまたま気象条件がよかったのか、今年はホタルの数が多いみたいである。
そのうち1匹のホタルがふわふわと飛んで、わたしのズボンの裾にとまってしまう始末。
コンパクトカメラの感度を目いっぱいにして写真を撮ってみたら、なんとかぼんやりした光が写っていたのでご披露しよう。

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2008年6月 8日 (日)

ヘビ2匹

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2、3日まえに、いつもの散歩道で今年初めてヘビを見たと書いたけど、今日はふたたびやっこさんを見かけた。
最初、ヤナギの枝にからみついているヘビを遠くから発見して、おっそろしく大きなヘビだなと思った。
太さはおとなの手首ぐらいあるんじゃないか。

意を決して裸足になり、ジャブジャブと川を渡って近づいてみたら、2匹のヘビがからみあったまま枝の上でお昼寝中。
夫婦だか兄弟だかしらないけど、冷血漢とされる動物にしちゃ、ほほえましい光景ではないか。

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カシワバアジサイ

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土曜日の昼間、散歩に出たら、近くにある水田で田植えが半分くらい終わっていた。

この田んぼでは毎年近くの小学校の生徒たちが田植えを体験していて、去年は田植えシーンの撮影コンテストもやるということだったので、はりきってカメラをかかえて出かけたのに、それっきり音沙汰なし。
ま、わたしは出不精で、世間の情報にうといところがあるから、わたしの目の届かないところで、ひそかにコンテストが実施され、わたし以外の誰かが賞をもらったってことも考えられる。
わたしの撮った受賞マチガイなしの写真は、このブログで紹介したから、そんなことはどうでもいいけど。

散歩のとちゅう、ある場所で妙なアジサイを見かけた。
ふつうのアジサイは丸いものと相場が決まっているのに、このアジサイは大砲の弾みたいに前方につきだした形をしているのである。
また日本の魔術師みたいな園芸農家が作りだした新種なのか、それとも外来の種なのか、ネットで調べてみてカシワバアジサイということがわかった。
つまり葉のかたちが柏のようなアジサイってことだね。

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2008年6月 6日 (金)

スッポン

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梅雨のさ中の晴れ日である。
ぶらぶらと散歩に行く。
とつぜんいい天気になったので、いろいろな動物がわらわらと日光浴に出てきたようだ。

ある場所で丘にあがったスッポンを見た。
こいつはふだんは水中か水ぎわにいるのがふつうだけど、天気がいいので血迷ったのではないか。
近くでながめる機会はあまりないから、じっくり観察してみた。
顔のまえにブタみたいな鼻の穴があいている。
相手がじっとしているのをいいことに、そのへんの草の穂で、鼻の穴をこちょこちょしてみた。
残念ながらくしゃみはしなかった。
スッポンもくしゃみをするのかどうか、こういうことを知りたいと思うのが知的好奇心というものである。

この日は野川のほとりで、今年初めてヘビも見た。
ある場所ではサワガニも発見した。
サワガニは以前にも、小さな女の子がつかまえていたいたのを見たことがあるから、わが家の近所は、都心ではめずらしいその繁殖エリアといって間違いではなさそうである。

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2008年6月 3日 (火)

忘れ物

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ここんところブログの更新がだらけているけど、べつに書くことがなくなったわけじゃない。
それどころか世間にはあいかわらず欺瞞や不公平が山積みで、正義の一言居士を自称するわたしとしては、発言したいことはごまんとあるのだが、その一方でわたしごときが何を言っても世論の向きを変えられるものかと、無気力を自覚してうんざりしてるのである。

そういう高尚な問題はさておいて、ちとくだらない話題をひとつ。
月曜日の朝、用事があっていつも持ち歩いている手提げバッグを探したら、なぜか見つからない。
そういえば日曜日の夜に帰宅したとき、ユニクロで買ったばかりのジーンズ以外手ぶらだったような気がする。

いっしゅん青くなった。
バッグの中には、有価証券(株だの債権じゃないけど)が10万円ぐらいと、銀行から下ろしたばかりの10万円、ほかにも銀行カードやクレジットカードが入っていた。

あわてて銀行やカードの発行元に電話してカードの使用を停止してもらった。さいわいカードが使用された痕跡はないらしい。
警察にも電話してみたが遺失物の届出はないという。
そりゃそうだ。現金が入っていたのでは、このせちがらい世の中、落し物として出てくる可能性はすくないんじゃないか。
だいたいこんなときにかぎって免許証だけはバッグから出してあった。
これはバッグを紛失するという前兆だったのかも。

日ごろ、金なんかに不自由はしていないと豪語するわたしにも、あわせて20万円の紛失はイタい。
それだけあったら2カ月は食えるし、でなけりゃ1泊旅行が2回はできる。
最後に、ひょっとしたらと小田急バスに電話してみた。
日曜日の夜はそのバスで帰宅したのである。

預かっていますよという返事だった。
あっけない結末だった。
ひと騒がせだった。
ホッとした勢いで、この顛末をついブログに書いてしまった。
人生にはこんなふうに毒にも薬にもならない事件もあるという見本のために。
写真はキンポウゲで、毒にも薬にもならない写真であると書こうとしたんだけど、これは漢方のほうで使われる薬草であるそうだ。

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