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2008年7月

2008年7月29日 (火)

ノカンゾウ

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前項の 「ボスニア紛争」 に添えた写真の花は、図鑑で調べたらヒオウギ。
近所の公園にある自然観察園で撮ったもの。
ほかに、いま咲いている花でちょっと気になるものに、黄色いツリフネソウがある。ただし虫に食われちゃって、なかなか撮影したくなるようなきれいな花が見つからないのが難点。

この写真のノカンゾウもいまが盛りか、やや盛りを過ぎたところ。
この花がいっせいに咲いているすがたは、遠目にはきれいだけど、近くでよく見るとアブラムシがいっぱいたかっていて、あまり優雅な気分にはなれない。
アブラムシも生活がかかってんだから、文句はいいませんけどね。

ところで以前に紹介したトゲスッポンだけど、いつもいた場所から姿を消したようである。
見捨てられた哀れな孤児は、新しい飼い主に連れ去られたのか、それとも勇躍大河に泳ぎ出たのか。
彼の天敵になるほど大きな動物はこの界隈にいないはずだから、心配はしていないものの、いくらか気になる。

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2008年7月27日 (日)

ボスニア紛争

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数日前の新聞に、ボスニア紛争の立役者のひとりが逮捕されたとの記事。
ラドバン・カラジッチ。
あまりおなじみのない名前かもしれないけど、わたしはこの名前に記憶がある。

90年代前半に、かってのユーゴスラヴィア連邦を血に染めたボスニア紛争は、ベトナム戦争やフォークランド紛争、湾岸戦争などとともに、わたしたちの世代がリアルタイムで体験した戦争のひとつだ。
ヨーロッパのかたすみから連日のように送られてくる凄惨なニュースの中に、ミロシェヴィッチ、ツジマン、ムラジッチなどとならんで、カラジッチの名前もひんぱんに耳にした。

この紛争は 「民族浄化」 という言葉を一般的なものにしたことでも有名で、民族間の激しい憎悪や猜疑心が爆発した戦争といっていい。
こうした紛争では当事者のすべてにそれぞれの言い分があるだろうから、わたしはどちらが正義かということはいわないけど、紛争の中でさまざまな民族が殺しあって、20万人の人々が犠牲になり、第二次世界大戦後のヨーロッパで最悪の紛争になったことだけは事実である。

この紛争はまた多国籍軍が干渉して、それが戦争終結に寄与した数少ないほうの一例になった。
他国の戦争に参加するのは何がなんでもけしからんという人もいるけど、例外もあるからむずかしい。

セルビアのもと大統領で、紛争をあおったとされるソロボダン・ミロシェヴィッチは、獄中で病死して戦争犯罪人の汚名をこうむるのを免れた。
今回逮捕されたカラジッチの裁判が、なにしろ20年ちかくも前の戦争なので、何か新事実をあきらかにするとも思えない。
たいていの人々は時間とともに凄惨な事件も忘れてしまうものだ。
多くの悲劇を生んだサラエボという都市にしても、いまではノーテンキな海外旅行の目的地のひとつに数えられるほど殺戮は過去のものになった。

わたしの部屋にはこの紛争の記録映画が録画してある。
これは紛争終了後に、当時の映像や代表者たちへのインタビューをまとめたすぐれたドキュメンタリーで、この映画があるおかげで、わたしはいつでもこの悲惨な戦争をなぞることができるのである。
こうした残虐さを記憶することが新たな戦争の抑止につながると思うのだが、残念なことに、いったいどれだけの日本人がこの紛争をおぼえているだろう。

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2008年7月15日 (火)

水車

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うちの近所には水車小屋がある。
真夏の静寂の中を、ひねもす回り続ける水車とその素朴な音を聴いていると、癒し効果バツグン。

「135.MOV」をダウンロード

この水車の動画を見るには、以下のページからQuickTimeをダウンロードして下さい。
http://www.apple.com/jp/quicktime/

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2008年7月14日 (月)

顕微鏡のメンテナンス

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近所の田んぼに植えられた稲がだいぶ大きくなった。
カメラの目線をずっと下げてみると、アマゾンの密林をカヌーで行くみたいである。
そのへんからぬぅーっとワニが現れそう。

この水草の下には、ワニならぬ、ミジンコや奇妙なかたちをした甲殻類が群れている。
顕微鏡をもってそうした小動物を訪ねるのもわたしの変てこな趣味のひとつである。

というわけで、ひさしぶりに引っ張り出した顕微鏡が、使おうとしたら動かなかった。
サビついちゃったのかもしれないが、ほうっておくには高価な顕微鏡なのだ。
そこで今日はこいつをメンテナンスに出した。
待ってろ、ミジンコ。
顕微鏡をのぞくのが趣味というのは、たとえばジャズ・ミュージシャンの坂田明さんなんかもそうで、たぶん、なかなか高尚な趣味といっていいんじゃなかろうか。

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2008年7月12日 (土)

ホタル祭り

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ホタルはとっくに終わりかと思っていたら、今夜は近所で「ホタル祭り」が開かれるという。
6月に飛んでいたのはゲンジボタルで、今回のはヘイケボタルということらしい。

夜の7時ごろ、のこのこ出かけてみた。
おどろいた。
すごい人だかりで、屋台は出てる、ガードマンは出勤している。
行列は300メートルぐらいつながっている。
わたしは行列にならぶのが大嫌いだから、これだけでうんざりして、会場の雰囲気だけ写真におさめてさっさと退散することにした。
なに、ホタルがひと晩で絶滅するわけじゃあるまいし、夜中になって誰もいなくなったころ出直すつもり。
ホタルは見なかったけど、浴衣をきた若いおんなの子が、提灯をもって案内をしてくれるのはなかなかいい光景だった。

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死んだヘビ

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散歩道で1メートル半もあるヤマカガシ (ヘビ) が死んでいた。
近所の子供たちの仕業だろうけど、残酷なことをするものだ。
と、思いつつ、わたし自身の子供のころにも、やっぱりヘビのしっぽをつかんで地面に叩きつけ、何度か殺したことがあるのを思い出した。
だけど、昔はヘビはたくさんいたけど、今は貴重な絶滅危惧種だぞ、というのはフェアじゃない。
子供というのはヘビを見つけると追いかけまわすのが本能みたいなものだ。
小動物を殺すというのは、子供がいちどは通過しなくちゃならない儀式みたいなもので、そうやって生き物の死をま近にみて、自然に生命の尊さを知るんじゃなかろうか。
最近あちこちで包丁をふりまわして人を殺める青年というのは、子供のころ他の動物を殺すということを体験してないにちがいない。
わたしもヘビを何度か殺めたせいで、今ではこんな情けぶかい人間に成長した、かどうかは他人が判断することだけど。

写真はネジバナ、別名モジズリ。
とぐろをまいているところがヘビに似ているとこじつけ。

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サンショウ

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近所を散歩していたら、よそ様の垣根にサンショウの実らしきものがなっていた。
サンショウなら小粒でもピリリと辛いはずである。
で、かじってみた。
にがさと青臭さがまじったような味がして、ピリリとくるほどでもない。何かほかの実とまちがえたのか・・・・・・と思っているうち、じわわっと舌がしびれてきた。
このあと20分くらい、しびれっぱなし。
おそるべし。サンショウは小粒でもじりじりとしびれる。
もっと熟してからまたかじってみよう。

先日見つけたトゲスッポンだけど、1週間ほどたつのにまだ野川の同じところにいるぞ。
かわいそうに、これまで三食昼寝つきの優雅な生活をしていたのに、飼い主に捨てられて途方にくれているんじゃないか。

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2008年7月 7日 (月)

カワセミ

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おひさしぶりのカワセミ君です。
わたしのコンパクト・デジカメでも、デジタル・ズームの領域にくいこめば、このくらいの大きさには撮れます。
デジタル・ズームをあまり極端に使うのは好きじゃないので、このくらいが限界だけど。

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2008年7月 5日 (土)

奇妙なスッポン

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散歩道で変わったスッポンを見た。
背中にきれいな水玉模様があるのである。
最初は孵化したばかりのスッポンのみどり児かなと思った。
動物の中にはイノシシやシカのように、子供のころだけ体の紋様が目立つものがいる。
人間だって子どものころはお尻が青い。あっ、これは関係ないか。

しかし卵からかえったばかりにしては大きい。
甲羅だけなら15センチくらいはありそうだ。
それに、わたしは中国を何度も旅していて、あちらの市場で食材としての大小さまざまなスッポンを見たことがあるけど、こんなスッポンはいちども見たことがない。
しかし、東南アジアやアマゾンのほうには、こんな紋様入りのスッポンがいるということを何かで読んだような気がする。
たぶんどこかのペット・ショップで売られていた外国産のスッポンが、もてあました飼い主に捨てられたのではないか。
環境のほうではいろいろと困った問題があるらしいが、こういうスッポンがもともといたスッポンと交尾して繁殖すると、わが家の近所の魑魅魍魎に新しい顔ぶれが加わることになる。
日本もいよいよ、野生動物の世界まで、多民族混淆国家になりつつあるのか。

その後ネットでいろいろ調べてみて、これはトゲスッポンという米国産のスッポンらしいことがわかった。

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2008年7月 2日 (水)

カモフラージュ

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爬虫類の日なたぼっこみたいに、天気がよくなるとぶらぶら散歩に出かける。
散歩道のとちゅうにあるコンクリートの石垣の水抜き穴が、小動物の団地になっているのをよく見るが、今日見かけたのはトカゲ。
海の中には海藻を背負ってカモフラージュしている頭のいい?カニがいるけど、こちらも苔をかくれ蓑にして、天敵でもあらわれたらすばやく奥に逃げ込んで、しっかり居留守を使うつもりのようだ。
頭を使わないとおいそれと生き残れないくらい、自然界というのはキビしいのである。

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2008年7月 1日 (火)

サワガニ

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わたしの家の近所はサワガニの生息地であると書いたことがあるけど、論より証拠。
近所の沢で見つけたカニの死骸、もしくは抜けがら。
そう、カニってのは暑いと、いえ、暑くなくてもときどき甲羅を脱いじゃうのよね。

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