アブラゼミ
雨にぬれた路上にアブラゼミの死骸がいくつも。
あまり派手に鳴かれるとうるさいと思ってしまうけど、彼らのはかない人生を思うと涙がポロリ。
いやいや、はかない人生というのはウソで、じつは彼らの人生は長い。
地上に出てからは1年も生きていないくせに、そのまえの幼虫時代は6年とか7年とか地面の下で生きているのである。
路上で死んでいる個体は、そのほとんどが寿命をまっとうした老衰死なのだから、同情は無用である。
なんだ、そうだったのかと安心するのもナンだけど、ベランダにころがっていた死骸のひとつを、例によって顕微鏡でのぞいてみた。
昆虫の顔というのは、拡大すると装甲でおおった怪獣のようでそうとうに不気味。
画面の左側でてかてかと輝いているボタモチみたいなのが複眼で、その右に二つならんでいる赤いガラス玉みたいなのが単眼。
じっさいには複眼など、わたしの顕微鏡ではもっと詳細に見えるのだが、手持ちカメラの撮影ではこれが限度である。
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