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2008年8月26日 (火)

蒋介石

蒋介石の日記が公開され、朝日新聞がそれをもとに彼の実像にせまるシリーズを始めるという。

蒋介石というと、太平洋戦争時の中国の政治家で、孫文のあとを継いで国民党の総統になり、日中戦争で日本には勝利したものの、その後の国共内戦で共産党に敗れ、台湾で再起を図ったがついに果たせず、その地で亡くなったということぐらいは知っている人が多いはず。

もうすこし詳しい人なら、彼が日本に留学していたことや、西安で幽囚されて国共合作を強いられた事件、彼の奥さんの宋美齢のことなども知っているかもしれない。
さらに詳しい人なら、宋美齢の姉が孫文の奥さんの宋慶齢で、この2人は血のかよった姉妹でありながら、一方は国民党に、もう一方は共産党に加担するという数奇な運命をせおったなどという余計なことまで知っているだろう。
しかしふつうの人の認識では、チャーチルやルーズベルトとならんで、それなり足跡を残した中国の政治家というイメージではないか。

わたしは中国の近代史にも関心があるので、蒋介石についてもいろいろ本を読んでみた。
彼のとりまきの中にはいろいろと興味のある人物がいる。
奥さんの宋美齢は財閥の娘であり、その弟の宋子文、銀行家の孔祥煕などは、みんな蒋介石の権力にむらがり、利権をむさぼった人々である。
もっと極端な人間では、上海で阿片王とよばれた無頼漢や、ギャング上がりの警護官などがいて、知れば知るほど、政治家・蒋介石の裏の顔が見えてくる。

当時の上海には、子供を小さいうちから箱に閉じ込めて成長させた、まるで家畜人ヤプーのような、人間の尊厳や他人に対する思いやりをまったく無視した見世物があったという。
これに象徴されるような、暗くて汚辱にみちた時代の、そういう国の政治家だったのである、蒋介石という人は。

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