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2008年8月23日 (土)

ジョーズ

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近いうちに沖縄へ行って泳いでこようと思っていたら、知り合いがナショナル・ジオグラフィック (以後NG誌) を貸してくれた。
NG誌は博物学や文化人類学を専門とする権威ある科学雑誌だけど、貸してくれたのは人食いザメの特集号。
どうも、わたしの知り合いにはこういう人のわるいのが多いのである (人のわるさではわたしもけっして負けちゃいないけど)。

このNG誌の中におもしろい写真があった。
人食いザメといえば、映画 「ジョーズ」 に登場したホオジロザメが最大、最凶のサメで、人間なんか大きな口でガブリとひと呑みと信じられているけど、そんな怪物が人間に鼻っつらをなでられて、口をパクッとあけたままほとんど硬直状態。
ネコがのどをなでてもらってゴロニャンという感じである。
説明を読むと、サメの鼻先には敏感な感覚器官が集中していて、そんな敏感なところをさわられると、サメもどうしていいのか面喰っちゃうのだろうというようなことが書いてあった。
そんなことを言われたって、ちょいと試してみようという気になれないのは、わたしもこの記事を書いた作家のピーター・ベンチリーも同じ。

このベンチリー氏こそ、映画 「ジョーズ」 の原作者である。
サメが真におそろしい動物なら、彼はその怖さを全世界に知らしめた功労者なのだが、NG誌上では同じ人が、サメはそんなにおそろしい動物ではないと、まるで逆のことを書いている。
むしろホオジロザメはいまや絶滅危惧種で、保護の必要な動物なんだそうだ。
「ジョーズ」 からこの記事までのあいだには26年の歳月が流れ、ベンチリー氏は自らが広めたサメの悪評を、今度は挽回してやろうとしているらしい。

この記事を読んだせいじゃないけど、北海道のヒグマが猛獣であるのに保護されているように、わたしもホオジロザメを保護してやるべきだと思う。
サメの仲間は、おサルさんが人間に進化したよりも、もっとずっと昔から地球の歴史をながめてきた先達だし、それが地球上から消え失せたら、わたしたちはまたしても同じ炭素系生命である仲間を失うことになるのだから。

※いくらなんでもホオジロザメまでわたしは撮ったことがないもんで、ここに挙げた写真はネットで集めたもの。

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