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2008年8月15日 (金)

靖国

また靖国の夏がやってきた。
この問題についてはいいかげんうんざりだ。
自分の国の戦没者を追悼するのがなぜわるいのかと疑問を感じるけど、中国、韓国に言わせれば、同じ場所にA級戦犯も祀られているからいけないということらしい。

わたしは戦争体験者から聞いた話を思い出す。
この人は戦争終了後に捕虜となって収容所の体験もある人である。

捕虜収容所では、戦争中の上司に対するリンチが毎日のように行われていたという。
日本軍の陰湿ないじめについては、野間宏や五味川純平の本でよく知られているけど、階級というものが無意味になった捕虜収容所では、いじめられていた側がいじめた側を徹底的に痛めつけたんだそうだ。
この戦争体験者にいわせると、ひでえもんだよ、下駄でぶん殴っちゃうんだからな。
リンチが毎日続くもんだから、ノイローゼになって首をつったやつもいたよとのこと。
もとはといえば自業自得だから、この場合、リンチにあった人間に同情する気にはなれないけど、同様のことはどこの収容所でも行われていただろう。

靖国神社に祀られた戦争指導者たちがリンチにあってないということがあるだろうか。
太平洋戦争は一部の戦争指導者の、バカげた野望と方針によって遂行されたということが、酷寒の大陸や酷暑の南海諸島で、飢えと渇きに苦しめられ、泥にまみれて死んでいった兵士たちには、(今では)よくわかっているはずだ。
恨みをのんで死んでいった兵士たちにとりかこまれて、戦争指導者たちは針のムシロにちがいない。
リンチにあったからといって、あの世では首をつるわけにもいくまいから、これこそ無限地獄というものだ。

中国、韓国に対して、A級戦犯を同じ場所に祀っているのは、一般戦没者に復讐の機会を与えるためなんですよと説明すればいい。
中国なんか死者に対しても徹底的にきびしいところだから、ナルホド、日本は狡猾でアルと感心するのではないか。
靖国神社も靖国神社だ。
地獄のような毎日から解放してくれ、国へ帰してくれという、戦犯たちの悲痛な叫びが聞こえないのだろうか。
わるいことは言わない。
さっさと分祀して、A級戦犯たちはその故郷の神社にでも帰してやるのがよい。

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