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2008年10月16日 (木)

金融危機

新聞のインタビュー記事で、スウォッチグループの会長であるN・ハイエクさんという人が質問に答えていた。
この人は日本企業の攻勢で危機にあったスイスの時計業界を再興した人で、記事を読んだかぎりではきわめて健全で真摯な経営者のようである。

彼はここのところの金融危機についていう。
自分の会社 (時計メーカー、スウォッチ) の売り上げは好調なのに株価が落ちる。
米国のリーマン・ブラザースの破たんのせいだという。
うちはリーマンとは何の関係もないし、一銭も預けていないのにだ。
スウォッチの株にはスイスの高齢者年金が投資している。
それが米国のギャンブラーのような投資家のおかげで、理由もなしに下がるのだ。
これは豊かさの破壊であると。

ハイエクさんは資本主義の理念やしくみについては理解をしめしているが、一方で米国流の金融関係者の多くをギャンブラーと名指ししている。
ギャンブラーであるから長期的な展望で会社を経営しようなどとは考えない。
とにかく今すぐ配当を上げろと迫って、まっとうな経営者たちを困惑させる。
考えてみれば当然だ。
明日まで待っていたら、ツキは他人の手に渡っているかもしれないから。
それがギャンブラーというものだ。

巨額資金を投入して金融機関を救済しようという考えには、ハイエクさんのような人でも反対はしていない。
ギャンブラーたちにはそれも計算のうちだったのだろう。
腹立たしいのは、そういうシステムこそ発展のためのベストな方法だと主張していた経済評論家がたくさんいることだ。
破たんした金融機関を救済しないことには状況はもっと悪くなるだろうから、わたしも表だって反対はしない。
しかし評論家を救済しなくても大不況がくるとは思えないから、かわりに奴らをやっつけてウサを晴らすか。
てめえら、みんな、イヌにでも食われろ!

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