世間さまの標準ではちと遅いけど、わが家の庭の紅葉がピークである。
なにも奥山まで分け入らなくても、自然豊富なわが家 (アパートだけど) でじゅうぶん紅葉は楽しめるのだ。
風流は動かずあわてず、部屋で寝て待てというところである。
千早振る神代もきかず立田川からくれないに水くぐるとは
勝手に現代文に直してあるけど、古今和歌集や百人一首で有名な歌である。
紅葉で赤くそまった山のはなやかさをうたった歌で、からくれないはとうぜん “唐紅” かと思ったら “韓紅” だそうだ。
相撲取りの立田川が、女郎の千早におカラをあげないなんて話も世間に流布されているようだけど、それは落語のほうの話である。
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