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2008年12月21日 (日)

冬の森

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自然の中に花なんかほとんど見られない季節だけど、森の中をよく注意しながら散策していると、赤や青の真珠のような植物の実に出会うことがある。
この2つとも近所の里山で見つけたもの。なんという実だろうか (まん中はマンリョウらしい)。

ソ連映画 「戦争と平和」 は、トルストイの長編を当時のソ連が国の威信をかけて製作した大作だが、その中に主人公のアンドレイが森の中のカシの木をながめて感慨にふけるシーンがある。
彼はナポレオンとの戦争に出征するのだけど、そのとき自宅の近くの森のカシの木は枯れて見るかげもなかった。
落葉した木を見上げてアンドレイはしみじみと人生の無常観を感じるのである。

戦争で負傷した彼はいったん自宅にもどる。
やがて春が来て、カシの木はまた青々とした葉をつける。
それを見た彼は生命のたくましさや復活への希望を知り、ふたたび戦場に出て、そこで戦死するのである。

森の中で木々を見上げると、いまは冬枯れで見るかげもない。
わたしもアンドレイのようにしみじみと無常観を感じるかと思ったら、そうじゃなかった。
わたしにはこの写真から、春を待ちわびる妖精たちのはずむような歌声しか聞こえない。

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