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2008年12月 1日 (月)

ワイルドライフ

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ちょっと前に米国の画家アンドリュー・ワイエスの個展を観てきて、リアルな自然風景の描写に感心したことがあるけど、彼の絵を観ていてずっと昔に観たある絵のことを思い出した。

いまから30年ちかく前に 「ワイルドライフ」 という月刊誌が発行されていた。
これはナショナル・ジオグラフィックのような、たくさんの写真でもって、自然科学、人文地理などを紹介するもので、日本ではそういう本のはしりのような雑誌だった。
この本で使われている写真があまりに素晴らしかったので、わたしは毎月購読していたのだけれど、惜しいことに数年後に廃刊になってしまった。

この本には写真だけではなく、ときどき野生の世界を専門に描く画家の絵が載ることがあった。
それが写真にもまして素晴らしかったのでおぼえているのだが、ここに取り上げたのは 「ワイルドライフ」 に掲載されたリャン・プルトブリエという画家の絵で、「マガモの生活」 という本から転載されている。
野生の世界を描くのだから、画家自身も野生動物の生態にくわしいのは言うまでもない。
水彩で描かれたその自然風景の描写は、冒頭のワイエスの絵に通じるものがある。
ワイエスは有名だが、地道に活動している画家の中にもすぐれた画家がいるものだ。

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