“冒険全集”
前項でむかし読んだ子供向けのSF全集の名前を 「少年少女世界科学名作全集」 と書いたけど、これは “冒険全集” が正しいようだ。
その後いろいろ調べてみたら、この中には 「希望号の冒険」 を含めて34のタイトルが揃っていた。
「両棲人間 1号」、「宇宙島の少年」、「緑の宇宙人」 なんて、なつかしい名前がぞろぞろである。
これをわたしはひとつ残らず読んだはずだけど、内容はほとんどおぼえていない。
おぼえていないのも当然で、この全集が発売されたのは1958年ごろだというから、まだわたしはものごころつくまえの鼻たれ小僧だったのである。
ネットで調べてみたかぎりでは、執筆者の中にハインラインはいてもアシモフの名前が見当たらない。
これもカン違いだったようだが、豪華執筆陣であることは変わらない。
子どものころに熱中して、わたしの人間形成にそれなりの貢献をしたはずのSF小説だけど、最近はほとんど読まなくなってしまった。
だてにトシを食ったわけではないわたしは、宇宙の現実というものに詳しくなっていて、取るに足りない地球人が、現在のままの姿で銀河系を飛び回るなんてことがアホらしくなってしまったのである。
となりの銀河まで、ちょいと上海あたりまで旅行するようなつもりになるなら、やっぱり 「2001年」 のスターチャイルドのようにひと皮むけなくちゃ。
銀河間を飛びまわれるようになっているなら、人間はもっとずっと上級の何モノかに進化しているだろう。
それを人間の言語で描こうなんて、不敬罪にあたるんじゃないかと思ってしまうのである。
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