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2009年1月 7日 (水)

報道写真

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ケビン・カーターという報道カメラマンが撮った1枚の写真が、世界にショックを与えたことがある。
内戦のスーダンで、飢餓のために地面につっぷす少女の背後で、餓えたハゲタカがその死を待っている有名な写真だ。

報道写真は、時としていかなる演説や文章よりも雄弁に語る場合がある。
昨日の新聞に載っていた写真もそういう意味ではショックだった。
ここに載せた写真は、ここ数日のパレスチナ・ガザで撮られたものだが、写っているのは戦争当事者の大人ではない。なんの罪もない子供たちである。
わたしはこの写真を見て、怒りのあまり涙が出てきた。
なんとかならないのかと、地団太踏むばかりでなんにもできない自分が歯がゆい。

「ハゲタカと少女」 のケビン・カーターはその後自殺した。
原因は写真ではなかったようだけど、彼の名前はたった1枚の写真で永久に残るだろう。
彼が写真で訴えた子供たちの悲惨さはいまなお解消していないのだ。

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