コンビニの盛衰
わが家の近所のコンビニが閉店した。
原因は近くにもう1軒のコンビニができたからである。
新しいコンビニは駐車場が広く、使い勝手がいいので、最近はわたしもそっちばかり利用している始末だ。
まさかわたしというお得意さんを失ったせいじゃせいだろうけど、資本主義下の過酷な栄枯盛衰をまざまざと見せられたような感じがする。
ふと、こんなことを思い出した。
中国の上海駅のとなりに、かって龍門賓館という高層のホテルがあった (今でもあるけど)。
なにしろ駅まで徒歩5分という立地条件なので、わたしが初めて上海に出かけた1992年ごろには★が4つか5つの高級な部類のホテルだった (はずである)。
10年以上たってからまた泊まってみて、ビックリした。
龍門賓館のすぐとなり、それも駅側に、龍門賓館とそっくりの新しいホテルができていた。
大きさも同じくらいなら外観もそっくり。
ここまでやるといやがらせと思いたくなるようなホテルである。
もともとあった龍門賓館はたちまちさびれ、サービスがやけっぱちみたいに下落して、今じゃ★がいくつか知らないが、じつにリーズナブルなホテルに堕落した。
しかし、こういう場合、中国人はじつに潔い。
もともと資本主義がお得意の国民気質があるから、やられたほうがわるい、ということできっぱりあきらめてしまうのである。
日本のように談合や情実などのつけ入るすきはないのだ。
貧乏なわたしたちにとっては、駅のすぐとなりに安いホテルができたということで、歓迎すべきことであるのだが。
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