エコ・カー
ホンダもハイブリット車だそうだ。
日本車のこの分野の進出ぶりは世界中の自動車メーカーを震撼させているはず。
もちろんベンツもポルシェもボルボもいちように。
金融危機で政府の支援をアテにする米国の自動車メーカーも、言い訳がましく、近いうち電気自動車を発売するからなどと発言している。
残念ながら米国のメーカーの言い分はぜんぜん信用できない。
発売したとしても日本や欧州のメーカーの車に太刀打ちできるはずがないというのがほぼ定説。
むかしの話だけど、安全対策車について今回のエコカーと同じような状況があった。
世界中の自動車メーカーが安全対策にしのぎをけずったのである。
この場合も日本の車はすばやい反応を示し、欧州のメーカーも追従したのに、米国メーカーの反応はにぶかった。
せっつかれてしぶしぶ公開した米メーカーの安全対策車は、戦車のように重く頑丈なものだった。
たぶんそのままイラクの戦場で使えたんではなかろうか。
これでは乗っている人は安全かもしれないけど、ぶつけられるほうはたまらない。
安全というものをまったく身勝手な判断でしかとらえていない。
日本や欧州の車が、操縦性やブレーキ性能、ショックの吸収性で勝負したのと根本的に違っていた。
米国のメーカーはこんなふうにおおざっぱで自己中心的なものの考え方をする。
だからアメリカ人はアホだ、とはいわない。
コンピューターの分野で世界をリードするアメリカに、たかがエコ車の設計ができないはずはない。
問題は経営陣の短期収益主義にある。
株主の配当さえ増やせばイイ経営者という考え方にある。
オレのおかげで何百億も儲けたんだから、オレがその何分の一かの報酬をもらっていいはずだという経営者の身勝手な理屈にある。
アメリカンドリームってのは、いい経営者の下で社員全員が豊かになるもんだというふうに考えを変えないかぎり、やっぱりアメリカ人はアホだ。
今となっては株主の権利より設備や開発の投資が優先することにいちゃもんをつける人はいないだろうけど、こんなところからも日本と米国のメーカーの思想の違いをうかがうことができる。
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