香港
ちかいうち香港に出かけるかもしれないので、いろいろ下調べをしている。
「地球の歩き方」 はもちろんのこと、香港について書かれた本はかたっぱしから読んでやろうとして、古本屋で見つけたのが、山口文憲サンという人が書いた 「香港・旅の雑学ノート」 という文庫本。
他人の名前にカタカナでサンをつける場合、揶揄するような表現になるので要注意だが、この人の場合はそうしても怒られないだろう。
というのは、この本自体が香港を徹底的に揶揄したみたいな愉快な本だからだ。
だいたい旅のガイドブックというと、ホテルやショッピング、食べ物などと、内容に一定のルールがあるものだが、この本が最初に紹介しているのが、はなやかな香港の看板についての哲学的考察、じゃなくて、ようするに野次馬的解説なのである。
ほかにも、香港の新聞の三面記事を取り上げたり、(今でもこんなものがあるのかと思うような) 映画館や場末の床屋の解説、女学生の風俗についてなど、あんまり役に立たない情報が満載で、ガイドブックと思わなければこんなにおもしろい本はあまりない。
そうかといってウソやでたらめが書いてあるわけではない。
その底を透かしてみると、意外に物事の本質をついているのに驚かされる。
この人の書いた香港に関する本は、ほかにも 「香港世界」 いうのがあるらしいので、ネット・オークションをのぞいてみたら、その文庫本が100円で出品されていた。
10円上乗せして競っておいたら、商品の公開期限をすぎてもナシのつぶて。
110円じゃ梱包手数料にもならんというんで出品者がひっこめちゃったのか、それともわたしの手順にどこかドジがあったのか。
読みたかったけどな。
予定通りならツアーまで残り1カ月。
山口文憲サンの本は返還まえに書かれたものなので、内容に陳腐化したところはあるかもしれないが、そこはそれ、想像という人間さまの特技をおおいに活用して、時空を飛び越え、ゴッタ煮の香港を楽しんでこようと思う。
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