春景点描
わたしはこのブログ以外にもうひとつブログを持っていて、そちらでは過去の中国旅行の紀行記を日記ふうに書いていたんだけど、それがようやく決着して肩の荷が下りた。
これからはその紀行記の校正をぽつりぽつり、そしてこっちのブログであいかわらず下らない駄文を弄することに集中できる。
不景気なおり、机のまえでいろいろ書いているだけなら金がかからなくていい。
いい趣味を見つけたもんである。
昨日の土曜日は、出不精なわたしにとって運動をかねたいつもの散歩である。
そろそろコブシの花がふくらんできたし、日当たりのいい斜面ではスミレもいくつか見かけた。
オタマジャクシも見たし、冬眠からさめたイシガメも発見した。
ある場所ではCA32と記入された足輪をつけたウがあくびをしていた。
春とは関係なさそうだけど、道ばたで血統書つきみたいな毛むくじゃらのドラネコも見た。
そんな春は目前という野原を散歩していたら、むしょうに春野菜が食べたくなってしまった。
それも生のままでかじれるようなものが。
ノビルでも摘むかと考えたが、うちの近所のノビルには食用になるほど大きなものがない。
そこでスーパーに寄り、ほれぼれするような肉厚のシイタケと、ホウレンソウ、山ウドなどを買いこんできた。
魚でも野菜でも、できるだけややこしい調理をしていないものがわたしの好物である。
ホウレンソウはさっと茹でるだけだし、ほれぼれするような肉厚のシイタケは火であぶるだけ。
山ウドのレシピはたくさんあるようだけど、油っこいものがニガ手なので、テンプラはどうも。
だいたいテンプラを作るためのインフラが、わが家には整備されてないのである。
山ウドはなんといっても、短冊に切って、生で酢ミソをつけてかじるのがいちばんいい。
こういうものを酒のつまみにして、チンした (つまり電子レンジで燗した) 安い日本酒を飲む。
豊かさってのはこういうことを言うらしいぞ、昔から。
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