音楽グルメ
前項でわたしは音楽グルメであるなんてエラそうなことを書いた。
しかし熊本のKさんが自分で作った篠笛でいろんな曲を演奏したり、知り合いの何某みたいにカラオケ大会荒らしをしている人間に比べると、わたしは演奏したり歌ったりすることについてまるっきりダメ人間である。
ただ聴くほうは人並み以上に好きだ。
天は2物を与えなかったんだな、きっと。
レコードを買う場合、いろいろ本を読んで参考にして、その演奏者や作曲家のいちばん評判のいいレコードを買うことにしていた。
もちろん金に糸目はつけない。
廉価版で間に合わせるなんてことはしないのである (例外がいくつかあるけど、それにはそれなりの理由がある)。
はじめてクラシックを聴こうと決意したときは、なにしろまだほとんど知識がなかったもので、レコード屋に行って、いちばんカッコいいジャケットのものを選んだ。
結果的にこれが幸いして、わたしの持っているベルリオーズの 「幻想協奏曲」 は、ピエール・ブーレーズ版で、それなり傑作といわれるレコードだったのである (買った当時としては)。
わたしはビートルズやストーンズをリアルタイムで聴いた世代なので、彼らのレコードはすべてオリジナルで購入した。
だからストーンズのレコードの中には凝りすぎというようなめずらしいジャケットもあった。
評判がいいのにたまたま日本で発売されてないレコードがあると、直輸入店をあさることもあった。
あるていど知識がついてくると、そうやってレコード店をのぞきまわっているうちに、廃盤になっているレコードを見つけたりすることもある。
わたしの音楽遍歴はこんなものだけど、どうじゃあ、グルメだろ。
そのレコードをすべて、いま知り合いの部屋にかつぎこんだばかりだ。
わたしゃ明日から何をささえに生きていけばいいのか。 トホホ。
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