ワンダフル・ライフ
この不景気で、タクシーのメーターが1回上がっただけでも悲鳴をあげる人たちがいる昨今だけど、わたしは本 (といっても文庫本がほとんどだけど) につぎこむお金はあまり惜しいとは思わない人間である。
しかし先日、そんなわたしの信念をくつがえすような事件がおきた。
本屋へ立ち寄り、たまたま目についた 「ワンダフル・ライフ」 という本を買ったんだけど、文庫本も最近はずいぶん高くなって、こいつは1000円近くした。
しかしどうも文庫本というと、安い、つまりはした金という認識が抜けないもんで、ためらわずに購入。
念のため申し添えると、これは飼い犬と人間家族のこころあたたまる生活を描いた本ではなく、ダーウィンの進化論に修正や見直しをうながすような、奇妙な生物の化石をたくさん含んだバージェス頁岩 (ケツガン) について書かれた本である。
きわめてまじめな科学書なのだ。
文庫本のくせに、生意気に600ページもある。
帰宅して読んでみたら、同じ本を以前にも買ったことがあることに気がついた。
前回も今回とまったく同じ、イラストなんかがたくさんあっておもしろそうというのが購入の動機。
しかし帰宅して読んでみたら、あまりおもしろくなかったので、そのままついとゴミ箱に叩っこんでしまった本だった。
こうなったら意地でも読むぞというわけで、今回はまだゴミ箱に放り込んでないけど、わたしに倹約家の女房でもいたヒには、いまごろ家庭内で血を見る惨劇になってんだろな。
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