天安門事件の2
天安門事件から20年である。
新聞やテレビでもこの事件が大きく取り上げられている。
この機をねらって、天安門事件で学生リーダーだったウアルカイシが、帰国すると駄々をこねたけど、中国は入国を拒絶したそうである。
彼が帰国したがるのは、台湾も米国もかってほど反中国ではなく、そこにいたのでは何を言っても無視されるということと、もうひとつは帰国しても処刑されないという自信があるからだろう。
世間は中国が民主化されてないことを問題視するけど、むかしなら反体制活動家など、問答無用で処刑だったこともあるのだから、そういう点ではすこしは民主化されたといえるかもしれない。
同じく事件のリーダーだった王丹は、権力批判をやめないので国外退去。
女だてらにの柴玲は企業家に転身したとある。
彼らがまだ生きていて、本国以外の場所でけっこう活発に活動しているということだけでも、中国の民主化について考えるヒントになりそうだ。
わたしが気にしていたのは、事件のとき戦車の前にたちふさがった青年がいたけど、彼はどうなったかということだった。
マスコミも彼のことは気になるらしく、今朝のネット・ニュースにその消息を問う記事が掲載されていた。
生きていれば天安門事件における最大のヒーローになったであろうこの青年は、処刑されたのか、収容所に送られたのか、あるいは社会的に抹殺されたままどこかで生きているのか、それもまた中国の民主化を考えるヒントになるのだが。
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