気になる発言
朝日新聞の月曜版にはGROBEというおまけ (?) の誌面がついてくる。
今日のそれはファッション産業の特集だそうで、土屋アンナちゃんがなにか発言していた。
わたしは彼女のファンなんで、なにかそれについて書きたかったけど、同じGROBE面に米ダートマス大准教授のリンドさんという人が書いている文章が気になる。
リンドさんの発言は 「学ぶべきは 『アデナウワーモデル』」 というもので、要旨をかいつまむと以下の通り。
日本は過去の歴史について周辺国からごちゃごちゃ言われているけど、ドイツのアデナウワー首相のやり方が参考になるのではないか。
ドイツは過去の罪を認め、戦時中の被害者に賠償金を払ったが、おもてだった謝罪はしなかった (そうである)。
日本が歴史問題を緩和したいなら、この方法にならったらどうかというもので、あくまで日本のためを思い、日本のメンツを立てたまま問題の解決をという点で、新味のある意見といえなくもない。
ただ、気になったのはリンドさんの発言が、あいかわらず日本とドイツを同等に置いていることだ。
たしかに日独は、イタリアとならぶ枢軸国のメンバーで、戦争を引き起こした張本人である。
しかしドイツが戦時中にやったことは、ひとつの民族を意識して抹殺しようとしたことで、弁解の余地はぜんぜんない。
ひるがえって日本は・・・・ 大東亜共栄圏なんてものを肯定する気はさらさらないし、本質が侵略国家であったことも否定しないけど・・・・ 当時の欧米列強があたりまえのようにやっていたことをマネしただけではないか。
英国人もフランス人も米国人も (ついでにいえば中国だって) そういう点では同罪なのに、なんで彼らはまわりといっしょになって日本を非難するのか。
他国を侵略することが正当化できるとは思ってないけど、日本とドイツをいっしょくたにしないでほしいと、わたしが時おり目にする欧米人の発言で気になるのはそのことである。
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