ホタルとカエル
昨夜は夜になってちょいとひとっ走り、ホタルを見物に行ってきた。
ホタルが飛ぶのは、つい最近田植えが終わった田んぼの奥にある、カラーの花やワサビ田の上である。
三鷹市のホタル養殖事業もいよいよ快調で、今夜は闇の中に、同時に点滅するわけではないから正確な数はわからないけど、10~20ぐらいのホタルが点滅していたようだ。
7月になるとホタル祭りなんてものが開かれるけど、そちらは大混雑で、ほんとうのホタルの見ものは今なのである。
ホタル以上に郷愁をさそわれるのは、かたわらの田んぼでぎょっぎょっと鳴くカエルのコーラスだ。
田んぼもホタルの棲息地もきわめてせまい範囲だけど、子供のころ、わたしはまわりすべてがこんな環境というところに育ったのである。
歌人で医者 (都立梅ヶ丘病院に足跡が残っている) の斎藤茂吉さんもそういう日本の田舎で育ったようで
死に近き母に添寢のしんしんと 遠田のかはづ天に聞ゆ
という有名な歌がある。
カエルの鳴き声は団塊世代以前の日本人にとって、なつかしい夏の子守唄だったんだよ。
え、お若いの。
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