レス・ポール
おや、この人はまだ生きていたのかといっちゃもうしわけないけど、新聞にレス・ポールの訃報。
ちょっと古い時代のギタリストで、わたしはあまり詳しくないけど、エレキギターの創世記にいろいろ活躍した人だとか。
レス・ポール本人については 「世界は日の出を待っている」 という曲ぐらいしか思い浮かばない。
わたしがものごころついたころには、彼の全盛期は終わっていたし、わたしの青春時代にはほかに聴かなければならない音楽が洪水のように氾濫していたので。
そういうわけで、ここは彼の訃報によって誘発された思い出でも書いとこう。
レス・ポールとギブソン社の共同作業から生まれたレスポール・モデルというエレキギターは、さまざまなミュージシャンによって使われていて、フェンダー社のテレキャスターやストラトキャスターにならぶもっとも著名なギターになっている。
ふつうギタリストというものは、いろんなギターをとっかえひっかえして使うので、レスポール・モデルだけを使うギタリストなんて考えられないけど、それでもあえてレスポール使いというギタリストを選ぶなら、わたしの記憶に残っているのはポール・バターフィールド・ブルース・バンドにいたマイク・ブルームフィールドだ。
彼ももちろんいろんなギターを使っているけど、ロック畑では代表的なレスポール使いといっていい人かもしれない。
彼のエレクトリック・フラッグ時代のアルバム 「A Long Time Comin'」 の最後に 『Easy Rider』 という、ほとんどギターだけで演奏される短い曲があって、それがレスポール・モデルによるものなら、このギターは信じられないくらい甘い音を出す。
ジャズ界にはもっと大勢のレスポール使いがいそうだけど、わたしはミュージシャン個人のギターにまで詳しいわけじゃない。
ジム・ホールがひじょうに甘い音色のギターをよく使っているので、彼もレスポール使いかもしれない。
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