風の盆歌
「おわら風の盆」 というのは、高橋治という作家の書いた 「風の盆恋歌」 で有名になったお祭りだそうである。
わたしはこの作家をよく知らないし、上記の小説も読んでないから、作品についてああだこうだいう資格がない (そのうち読んでやろうと思っている)。
ネット・ニュースに、この1日から 「おわら風の盆」 が始まったとあった。
写真で見ると編み笠にあでやかな浴衣の女性たちが踊っている。
その女性たちがみんな美しくみえるのは、編み笠で顔を隠しているせいかもしれないけど、なんでもひじょうに哀愁をおびたお祭りだそうである。
どんなものかじっさいのお祭りを見てみたいと思ったが、越中富山まで出かけるのは大変だ。
そういうときには YouTube を検索する。
大きな催しものなら、たいていはその映像が YouTube に載っているものである。
いやホント、便利な時代になったものだ。
そういうわけで、YouTube 上にこのお祭りの映像をたくさん見つけた。
浴衣の女性たちがむかしもこんなに美しかったかどうかはちと疑問だけど、三味線や胡弓をまじえたそのお囃しには、子どものころこのお祭りを見た人にとっては、たしかに夢の中から聴こえてくるようななつかしい響きがあるだろう。
現地まで行って見たいとむずむずするけど、たぶんもう遅いにちがいない。
お祭りがこんなに有名になってしまって、トイレに行けないほどの人ごみでスリに遭う可能性の注意書きまで出回るようでは、混雑のキライなわたしにはとても割り込めるところじゃなさそうだ。
まだこのお祭りが全国規模になるまえに、むかしながらの町屋の軒下で、まだ素朴なこのお祭りを観ることができた人、そして大人になってからそのお囃しをなつかしく思い出せる人は幸せである。
わたしの思い出の中にも故郷の盆踊り唄があるけど、それは 「八木節」 だからなあ。
ちょいと出ました、三角野郎が、四角四面のヤグラの上でぇだもんね。
聴く人にとっちゃそれなり情感のあるものだけど、ちょっと哀愁とは縁がなさそう。
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