義務化
鳩山クンが日本の温室効果ガスを25パーセント削減すると大見えを切ったことについて、心配だなあとこのブログにも書いた。
日本の産業界でも景気を後退させると非難の声が上がっているという。
これを聞いてふと思い出したことがある。
産業界の懸念というのは、じつはあまりアテにならないのである。
かって自動車の安全対策が問題になったことがある。
ひじょうにきびしい安全対策が義務化されたときも、日本の自動車産業は口をそろえて、そりゃ無理だ、××年までにそんなことできるはずがないと、ぶつくさ文句をたれた。
車の排ガス問題でも、最初はいろいろきびしい条件を並べたてられて、メーカーは不満たらたらだったはずである。
ところがそれがどうしても避けられないとみると、日本のメーカーは、もちろんひじょうな努力をしたのだろうけど、世界に先んじてなんとかそれをクリアしてしまった。
おかげで日本の車はいまや世界の最先端規格になっている。
つまり産業界の言い分なんか無視して、さっさとそれを宣言してしまうという鳩山クンの方針は正しいかもしれないのである。
役人でもメーカーでも、上からぴしりと命令されると、ぶつぶつ言いながらもそれに従うという哀しい習性を持っているものなのだ。
これはきつい挑戦であるけど、先に目標を掲げれば、日本の産業界はなんとかかんとか温室効果ガスの25パーセント削減という目標を達成してしまうかもしれない。
電池自動車だってなんだって、本当に追いつめられれば、すぐにでも本格的なものを作り上げてしまうんじゃないか。
必要なのはハングリー精神みたいなもので、それができるなら、日本は本当に世界のリーダーになれるだろう。
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