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2009年10月20日 (火)

デヴィッド・アッテンボロー

英国BBCにデヴィッド・アッテンボローというプロデューサーがいて、この人は名優リチャード・アッテンボローの弟だそうだ。
そんなことはどうでもいいけど、この人の作るBBCの自然科学ドキュメンタリーはひじょうに定評がある。
昨夜は彼の新しいシリーズが放映されたので、さっそく録画しておいた。

アッテンボローの番組でおどろくのは、野性動物と本人が同じフレームに収まって登場する場面が多いことで、これが彼のドキュメンタリーのひとつの売りものになっている。
たとえばカモノハシというめずらしい動物がいて、この動物はひじょうに用心深く、観光客が見物に行っても容易には姿を見せないそうであるのに、以前観た番組の中で、この動物が嬉々としてアッテンボローの足もとにたわむれるのに驚いたことがある。
昨夜の番組でも、貴重なカエルや大きなトカゲ、あるいはその幼生などが、アッテンボローと同じ画面に出てきて、まるで彼とともに演技をしているようだった。
このあたりは、日本でも昆虫カメラマンの栗林慧さんが開発した、対象とその背景にまで焦点が合うという特殊なクローズアップ・カメラのようなものも使われているのだろう。

これ以外にも、いったいどうやって撮影したのか、いったいどうやってこんな不思議な現象を見つけたのかと思うような、おどろくべき映像がつぎつぎと現れる。
セミから甘い汁をもらうヤモリがいるなんて、自然科学に強いつもりのわたしも知らなかった。
NHKでも自然科学の番組はたくさんあるが、それはBBCの二番煎じという場合が多いのである。
そしていちばん大きな違いは、BBCの自然科学ドキュメンタリーが詩情にあふれた大人向けのものであるのに対し、NHKのそれは(内容はすばらしいものもあるけど)どこか子供っぽくてわたしには物足りないということだ。
最近デジタルに切り替えたばかりのウチのテレビでは、アッテンボローの番組の映像の美しさも特筆すべきだろう。

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