奥巴馬
ネット・ニュースを読んでいたら、オバマ大統領の中国語表記をどうするかという記事があった。
ご存じのとおり (ご存じでない人もいるかもしれないけど)、中国では英語の名前の商品でも人の名前でもみんな漢字で表記する。
可口可楽 (コカコーラ) なんてのは、発音と漢字の意味がぴたりと決まった例として有名だけど、なかなかこうはいかないので、たいていは発音か意味のどちらかを優先させた当て字ということになる。
人の名前はもともと意味なんてないのだから、発音の似ている当て字だけで十分なわけだけど、オバマさんについては、中国は 「奥巴馬」 と表記した。
これに対して、米国側は 「欧巴馬」 にしてほしいといっているそうだ。
鉄拳制裁を国是とする米国のやり方からすれば、わたしは 「殴覇馬」 なんてのがふさわしいと思ってるんだけど、ま、そんなものはなんだっていいじゃないかと思う。
おもしろかったのは中国側の言い分で、日本語のオバサンに由来する 「欧巴桑」 という言葉が中国人の一部で流通しているので、欧という文字を使ったのでは失礼に当たるといっているらしい。
なんで失礼なのかと思ったら、オバサンというのは、年輩でそれほど上品でない女性という意味が中国にもちゃんと伝わっているからだという。
おそるべき日本のオバサン・パワーである。
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