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2009年11月18日 (水)

坂の上の雲

まもなくNHKテレビで司馬遼太郎の 「坂の上の雲」 が始まる。
日露戦争で活躍した軍人の秋山兄弟と作家の正岡子規らの青春群像を描いた、なんでも3年も続くスペシャル番組だそうだ。
映画については細部までいちゃもん居士のわたしなので、NHKのドラマに期待なんかぜんぜんしてないけど、原作に興味があったので、とりあえず8巻ある文庫本の1巻目を買ってみた。

わたしは司馬遼太郎のかなり熱心なファンである。
しかし、それは 「街道をゆく」 という紀行記によるところが大きく、じつは小説のほうはあまり好きじゃない。
「街道をゆく」 の中には、森鴎外の歴史小説の直系を思わせる、剛直な文章がいたるところにあるけど、小説のほうはなんか女々しい感じがするからである。
だから無理して読みたいとは思わない。
思わないくせに、読み始めるとついひきこまれてしまう。
女々しいといってはみても、この作家の小説はやはり歴史が基本にあって、その上で人間が右往左往するものだからだ。
わたしは歴史にとっても興味があるのである。

「坂の上の雲」 を読んで・・・・・・ まだ1巻目しか読んでないけど、明治時代というのは豪傑が多かったんだなと思ってしまう。
この場合の豪傑というのは腕っぷしが強いという意味じゃない。
自分のことよりも後輩のために、国家 (この場合の国家というのは、日本全体ではなく、維新以前の藩という小単位の国のこと) のために尽くすという人間がいかに多かったかということである。

物語はやがて、多くの日本人、さまざまな若者たちが、当時世界でも最強のひとつといわれたロシア軍を相手の戦場に出陣していくことになるらしい。
歴史的にはその結果はわかっているけど、「坂の上の雲」 の群像はどんなふうに描かれるのか。
ま、ぼちぼち読んでいくことにしよう。

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