ロシアン料理
最近美食 (というより奇食) に凝っているわたしが、この日曜日に食べてきたのはロシア料理。
ロシア料理も米国料理もあまり食欲がわかない料理だけど、知り合いにいわせると、なんでもすごいロシア美人が給仕してくれるそうである。
午後5時までに行けばランチ・メニューで安いというので、ロシア美人をできるだけ安くあげようと、昼間のこのこと出かけてみた。
ロシア美人は店のすみっこでしずかに食事中だった。
服装からして、彼女はウエイトレスではなく、客のひとりのようだった。
わたしの席にやってきたのはモジャモジャ頭の、ロシアというよりどこかイスラム圏出身みたいな若者である。
まあ、ロシアも多民族国家だから、イスラム教徒がいてもチベット密教の徒がいてもおかしくないと納得。
ロシア料理に詳しいわけではないから、とりあえずランチ・セットを注文した。
ついでに椎名誠の本で馬のションベンとされているロシアン・ビールを、どんな味がするのかと注文してみた。
やがてまっ赤なスープみたいなものが出てきた。
これがボルシチというものらしい。
外観から想像するほど辛くもないし、香辛料も複雑ではなさそうで、食事というにはちょっと物足りないけど、味はなかなかのもの。
ビールも馬のションベンというほどひどいものではなかった。 しかし、ラガービールというには苦みが足りない・・・・・・
ほかに、デザートを含めて3品ぐらい。
ロシア美人はぜんぜん出てこなかった。
客のロシア美人もそのうち出ていってしまった。
不完全燃焼のまま勘定をする。
厨房の中にロシア美人といっていいのかどうか、髪を無造作にたばねた金髪の娘がいて、お釣りをくれるとき無愛想な顔のまま、日本語でアリガトウゴザイマスと言った。
まだ共産党時代のサービス精神欠如という習性が抜けきってないのかもしれない。
ランチで評価するのはケシカランかもしんないけど、わたしだったらこの店にミシュランの三つ星は上げられないと思う。
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