事業仕分け
民主党が事業仕分けに奮闘しているけど、ひとつひとつの事業は玉石混淆で、なんでもかんでも削ればいいってもんじゃないような気もする。
たとえばわたしは旅行が好きなので、一般にくらべて安い公共の宿の存在はありがたいことだけど、この調子じゃこれもムダってことでバッサリということになるかも。
きれいな施設に安く泊まれるんだから、たしかに収益性を無視しているといえなくもないし、ムダといえば確かにムダなんだけど、ぜい肉落としをあまり徹底されると、人間に必要なゆとりというものを無視した社会になってしまわないかねえ。
そういうなげきはさておいて、国民に公開された事業の仕分けをみていると、これまでいかにアホらしい理由で、アホらしい場所にお金が使われていたかということがよくわかる。
仕分けを担当している行政刷新会議の功績は、個々の仕分けの是非ではなく、そういうことを公衆の面前にさらしたことじゃなかろうか。
民主党であろうとどこであろうと、政権というやつは長く続くとかならず腐敗する(と言ったのはどこかの学者で、わたしじゃない)。
だから政権交代のいちばんのメリットは、これまでの政治の仕組みや慣習、そして利権構造をいちどすっぱりリセットすることだ。
何兆円という予算の不足に比べれば、何億円規模の削減にしかならない仕分けだけど、ここはもうがんばってちょと応援するしかない。
でも公共の宿は残して、オネガイ!
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